ブログを始めたきっかけpart3入院生活術8選②

はじめに

入院生活の送り方で病気の治りが変わってきます。

生死を分けるといっても過言ではありません。

僕自身、余命1カ月と宣告されたにも関わらず生還できた要因のひとつに、入院生活の過ごし方があったと確信しています。

担当した患者さんをみていても、入院生活の過ごし方が上手な人は回復が明らかに早いです。

そこで僕自身実践したり多くの患者さんをみるなかで培った入院生活術を前回からお話しています。

前回は入院生活術のうち

  1. 病衣を着ない
  2. 気分が上がる空間をつくる

についてお話しました。

今回は残り6つについて説明していきます。

前回の記事から読みたい方はこちら

③新たな趣味をつくる

入院生活で最も精神をすり減らすのが退屈です。

清国の政治家が曽国藩が残した名言に四耐四不訣という言葉があります。

「冷に耐え、苦に耐え煩に耐え、閑(かん/ひま)に耐え. 激せず、躁(さわ)がず競わず、随(したが)わず以て事を成すべし」

というもので、この中で事を成すには耐えなければならない四つのものが挙げられています。

四つとは

冷=冷遇されること、苦=苦しいこと、煩=わずらわしいこと、閑=ひまなこと

です。

なかでも閑=ひまなことに耐えるのが最もつらいと言われています。

これは僕も実感しました。

冷、苦、煩には今までいくらでも耐えてきました。耐え方も身についています。

しかし閑だけは別物です。

僕の場合は約半年の長期入院予定で治療計画が立てられました。(1カ月で死ななければですが…)

あれほど望んでいたのんびり過ごす時間が突然手に入りました。しかしいざ手に入ると膨大な時間を持て余してしまいました。これから半年もこの状態が続くと思うとゾッとしました。

確かに閑は最も耐えがたいものだと実感しました。閑な時間はやたらと長く感じます。1日が1週間のように長く感じました。

人間は閑な状態になると、ネガティブなことを考え続けてしまいます。病気に対する不安、死への恐怖といったものがどんどん膨らんでいきます。

このままではいけないと思い、閑に対抗する方法を模索しました。

辿り着いた答えは

閑な状態をなくせばいい

というものでした。

せっかくできた時間なのだから、今までやりたくても出来ていなかったことに挑戦すれば、閑を感じることがなくなると考えたわけです。

僕がやったことは

  • 以前から字を綺麗に書きたいと思っていたのでペン字に挑戦
  • 子供のころ好きだった絵画に挑戦
  • 日記を毎日書く
  • 映画やドラマ、アニメを見る
  • 本や漫画を読む
  • 筋トレをする

などです。

この方法は効果がありました。

それまでは目が覚めると「今日も退屈で長い一日がはじめる・・・」と憂鬱だったのが、「さあ今日は何をしようか!」と感じれるようになりました。

前回お話したように、気分が上がると生命エネルギーがチャージされて健康に近づきます。

没頭することでネガティブなことを考える時間が減るという効果もあります。

せっかく与えられた時間なのですから、あなたにとって気分が上がるような趣味に挑戦してください。

④タイムスケジュールをつくる

閑に押しつぶされることを防ぐもうひとつのコツとして、タイムスケジュールをつくるのもお勧めです。

入院して初めて気付きましたが、ほとんどの日本人は学校教育のなかで時間割によって管理されて育ち、働きはじめてからも学校ほどではありませんがタイムスケジュールに合わせて行動しています。

そのためタイムスケジュールがない状態が続くとストレスを感じます

学生時代や働いている時は、時間割やタイムスケジュールがあると自由がない気がして窮屈に感じていました。

しかし入院して閑な状態におかれたことで、タイムスケジュールが意義あるものだと分かりました。

タイムスケジュールがあることで、無為に時間を過ごすことがなくなるという効率面でのメリットはもちろんのこと、精神的な安定をもたらしてくれます。

経験した人には分かると思いますが、やることがない膨大な時間を前にすると、圧倒されてしまいます。

例えるなら何もない広い空間に放置されているような感覚です。

タイムスケジュールをつくることは、何もない空間に色々なイベント会場をつくるような感じです。

タイムスケジュールをつくることで、生活にメリハリができ、心身ともにシャキッとします。

休日になにもせずダラダラと過ごすと、かえって体がだるく感じる経験があると思います。むしろ楽しいことをして活動的に動いた後の方が元気だったりします。

この違いがタイムスケジュールがあるかないかの違いです。

タイムスケジュールは新たな趣味などあなたにとって楽しくて成長につながることで埋めていきましょう。

⑤目標をつくる

人は目標に向けて進んでいるときに気力が増すものです。

例えばスポーツであれば、目標なく練習している人と、『打倒○○!』のように目標をもって練習している人では、どちらの人がハツラツとして元気かは明らかですよね。

入院中も目標があることで元気ハツラツになります。

僕は次のような目標をつくりました。

  • 貴重な経験をまとめて本を出版する
  • そのために日記を毎日つける
  • 元気になったら旅行する場所、食べに行くお店をピックアップする
  • 経験を生かす活動を行うために団体を設立する

などです。

病気や入院を不幸な出来事と捉えるか、貴重な機会と捉えるかで、見え方が変わってきます。

見え方を変えるための方法をまとめた記事があるので参考にしてください。

長くなったので今回はここまでにします。

残りの

⑥運動習慣をもつ

⑦自然に触れる

⑧読書、動画、漫画

については次回お話しますね!