あなたは肥満が健康に与える影響を知っていますか?
肥満は心血管疾患、2型糖尿病などに加えて脳にも悪影響を及ぼします。
今回は肥満が体に与える影響についてお話します。
肥満が脳に与える影響
University of South Australia の研究者が、体脂肪が認知症や脳卒中のリスクを高める可能性を発表しました。
研究では 約2万8,000人の脳の灰白質を調べました。その結果、体脂肪の増加が脳の灰白質の萎縮を増加させ、脳の健康状態を低下させるリスクが高くなることを明らかにしました。
灰白質は、行動のコントロール、筋肉や感覚の活動、学習、注意、記憶などを司る脳の重要な部分です。
灰白質(かいはくしつ)とは、脳と脊髄からなる中枢神経系組織の中で、ニューロン(神経細胞)の細胞体が集まる領域を指す。名前の由来は、中枢神経組織の断面を肉眼的に観察したとき、白質は明るく光るような白色をしているのに対し、灰白質は白質よりも色が濃く灰色がかって見えることによる。この色の違いは、白質には有髄神経線維を包むミエリン鞘が大量に存在していることによる。灰白質は、大脳や小脳では表層を占め、大脳皮質や小脳皮質とよばれる
脳科学辞典から引用
肥満の健康に及ぼす被害
肥満は世界中で大きな問題となっています。肥満の人は1975年から約3倍に増加しています。
世界保健機関(WHO)のデータによると、19億人以上の成人が太り気味で、6億5千万人が肥満であるとされています。
さらに3億4,000万人以上の子供(5歳から19歳)が太り過ぎまたは肥満で、5歳以下の子供も3,900万人が該当しています。
主任研究者であるAnwar Mulugeta博士は、
今回の調査結果は、体重過多や肥満に関連する問題の拡大につながる
と述べています。
肥満は、心血管疾患、2型糖尿病、慢性炎症(認知症のマーカー)と一般的に関連しております。
太りすぎは一般的に、心血管疾患、2型糖尿病、低悪性度炎症のリスクを高めますが、リスクのレベルを理解することは、支援をより適切に指示するために重要です。
内臓脂肪に注意
研究主任のエリナ・ヒッポネン教授(UniSAのオーストラリア・プレシジョン・ヘルス・センター所長)は
肥満、特に内臓の周りにある余分な脂肪が健康に特に有害な影響を与えることがますます認識されています。 比較的正常な体重の人であっても、腹部周辺の過剰な体重は心配の種になるかもしれません
と述べています。
まとめ
肥満は体や脳に悪影響を与えます。
肥満を予防するには、摂取カロリーと消費カロリーの差が広がらないように気を付けることが大切です。
つまり食事量を減らすか、運動量を増やすことで肥満を予防できます。
あなたにとって続けられる方法で食事量と運動量をコントロールしましょう!
コメントを残す