はじめに
part1~2では余命宣告を受け、一度は死を受け入れたものの、家族のことを思い生きることを決断し、どのように不安を乗り越えたかについてお話しました。
今回は入院生活を送るうえで、生きるために行ったことをお伝えします。
入院生活をどのように送るかは病気の治りに大きく影響します。
入院生活をチャンスだと考えれば、普段よりも生産的に時間を過ごすことすらできます。
ではさっそく僕が生きるために行った入院生活術8選をお伝えしていきます。
①病衣は着ない
入院すると通常は病院から貸し出される病衣を着て過ごすことになります。
病衣を着た経験がある方は分かると思いますが、病衣を着ているだけで周りからは病人と思われるし、自分自身でも「あっ、私は病人なんだ」と思ってしまいます。
着るものは思っている以上にメンタルや健康に影響します。
あなたもお気に入りの服を着た時とボロボロの部屋着を着ている時を比べると、明らかに心や体の状態が違いますよね?
衣服によって心身ともに影響を受けます。
入院生活を送るうえで最も重要なキーワードをお教えします。それは
病人にならない!
です。
病気になっても病人になってはいけません。
自分のことを病人だと思ってしまうと、身も心も病気に侵されてしまいます。
そうなると治るものも治らなくなります。
病人になることは麻薬的な一面があります。
意味が分からないと思うので詳しく説明しますね。
病人というだけで周りは優しくしてくれますし、嫌なことをやらずに済みます。
一度病人であることの心地よさを覚えてしまうと、無意識に体が不調を感じるようになります。
学校に行きたくない子供が「頭が痛い」「お腹が痛い」というのがまさにそれです。
病人の麻薬性にはまってしまうのは子供だけではありません。最近の研究では腰痛の7割が職場や人間関係でのストレスが原因であることが明らかになっています。
体調不良や腰痛ぐらいならいいのですが、最終的にはガンなどの命に関わる病気になってしまいます。
以前にもお話しましたが、病気は自分で作り出していると僕は考えています。
僕自身が「病気になったら休めるのに」と思い続けた結果、悪性腫瘍を患ってしまった経験があるからです。
しかし病気になったことがきっかけで、本当に自分が生きたい人生を歩んでいないことに気付くことができました。
この経験をきっかけに、病気は潜在意識からのメッセージなんだと感じるようになりました。
人生の方向性や人間関係、生活などのバランスを整える必要があるときに、潜在意識は病気という形でメッセージを送ってきます。
この考えを持つと体調が悪いときや風邪のひきはじめにも「何かバランスを崩していないか?」と考えられるようになります。
ある程度分かるようになるまで時間はかかりますが、徐々に「あっ、あれが原因だな」と分かるようになります。
ほとんどが頑張り過ぎが原因なので、はじめは「何か頑張りすぎていないかな?」と自分に質問すると答えが出やすいと思います。
答えを自分の潜在意識は知っているので、心をおちつかせて内観していけば必ず分かります。顕在意識が気付かないふりをしているだけです。答えや自分の中にあります。
病衣を着てしまうと潜在意識に「自分は病人だ」とメッセージを送ることになります。
その結果、心身ともに病人モードになってしまいます。
病人モードになると気分はシャキッとしませんし、元気も出ません。これでは治るものの治らなくなってしまいます。
逆に元気の出る服を着れば、たとえカラ元気でも元気が出てきます。
元気とは字が表すように気の元です。気とは生命エネルギーのようなものだと思ってください。(気の概念については説明が長くなるので別の機会に詳しく解説します)
元気を出すことで生命エネルギーを充填できます。
『病は気から』というのであれば、『健康も気から』といえるはずです。
まずは服の力を借りて元気を出していきましょう!
選ぶ服はあなたが着ることで気分が上がるようなものがいいです。
気分が上がれば気が上がり生命エネルギーが充填されます。
僕の場合はカジュアルで派手目の服を選んで着ていました。
入院の合間の外泊中にウィンドウショッピングを楽しみながら買ったものもあります。
とにかく気分を上げることが重要なので「ちょっと派手かな」と思うくらいのものを選んでください。
もうひとつ意識してほしいのが同じ服を毎日着ないようにすることです。
毎日服を選ぶのも大切です。ただでさえ代わり映えのない毎日を送らなければならないので、せめて服ぐらいは毎日変化させましょう。服を選ぶ楽しみも気分を上げてくれます。
ただし治療や看護の必要性から病衣でなければダメな場合もあります。
その際は靴下やパンツ、アクセサリーなどでオシャレをして気分を上げるようにしてください。
②気分が上がる空間を作る
あなたは病室にどんなイメージがありますか?
おそらく寒々とした冷たいイメージが強いと思います。
実際に病室はそんな雰囲気です。
さすがに病室を模様替えすることはできませんが、ベッドまわりは自分らしくアレンジ可能です。
好きなキャラクターグッズや楽しい思い出の写真など、あなたにとって気分の上がるものをできる範囲で飾るようにしましょう。
僕の場合はコルクボードを買って、そこに楽しい思い出の写真や病気が治ったら行ってみたい場所の写真を貼ったrりしていました。
それと大好きな沖縄を旅行した際に買ったシーサーを飾ってました。
匂いも大事です。
周りに迷惑がかかるのでアロマディフューザーや香水は使いにくいですが、匂い袋やスプレータイプのアロマぐらいであれば迷惑にならないのでお勧めです。
限られたスペースではありますが病室を自分にとって快適空間にしてください。
少し長くなったので今回はここまでにします。
残りの6つは次回お話します。
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