はじめに
人は誰しも生きている限りは何かしらの悩みを抱えています。
悩みをなくすことはできませんが、悩みを整理することで楽になることはできます。
今回は誰でも簡単にできる悩みを減らす方法についてお伝えします。
この記事を読めば、悩みとの付き合い方を身に付け、楽しく生きられるようになります。
悩みの8割は漠然としたもの
悩みには大きく分けて二種類あります。
ひとつは明確な悩みで、もうひとつは漠然とした悩みです。
明確な悩みとは、悩みの原因がはっきりしているものです。
例えば「3日後までの終わらせなければいけない課題がある」「○○さんと意見の食い違いから言い争いになってしまってから会うのが気まずい」といったように、悩みの対象がはっきりしているものが明確な悩みです。
明確な悩みは、計画を立て行動さえすれば解決できます。
3日後までの課題が悩みであれば、3日後までの終わらせるようタイムスケジュールを立てて実行すればいいです。
気まずい相手がいるのが悩みであれば、その相手と冷静になって話し合う時間をつくることで悩みが解消される可能性があります。
いっぽう漠然とした悩みとは、何が原因かはっきりしないモヤモヤとした悩みです。
原因がはっきりしないだけに解決しにくいのが特徴です。
実際悩みの8割は漠然とした悩みです。
漠然とした悩みは、人生観や人間性といった本質的な部分に関わるのが特徴です。
「将来どうなるんだろう」「私は今のままでいいのだろうか」といったものです。
漠然とした悩みに対しては簡単に答えを出すことができません。
場合によっては一生かけて答えを見つけることになります。
答えを出すことはできなくても、悩みを具体的にすることで悩みを減らすことはできます。
悩みを具体的にするには書き出すのが有効です。
書き出すことで明確にする
頭の中や心の中でモヤモヤした悩みは雲のように捉えることができません。
しかし書き出すことで雲に実体を持たせることができます。
自分自身に
「私は何を悩んでいるのだろうか?」
と問いかけ、問いに対する答えを書き出していきます。
はじめは何も考えずに、とにかく頭や心に浮かぶ言葉を片っ端から紙に書き出していきましょう。
書き出すだけで気持ちがスッキリするのを実感できるはずです。
つぎに書き出した悩みを、具体的なものと漠然としたものに分けます。
具体的なものへの対処法
具体的なものはサッサと計画を立てて片付けてしまいましょう。
以前何かの本で、廊下の段ボールという例えを読みました。
廊下の段ボールとは、悩みというのは片付けなきゃと思っている廊下の片隅の段ボールのようなものだという話です。解決策はサッサと片付けてしまえというのがこの話の教訓です。頭の片隅で気になっているものがあれば、「廊下の段ボールだ」と思ってサッサと片付けてしまいましょう。
漠然とした悩みへの対処法
難しいのは漠然とした悩みです。漠然とした悩みを解決するには、まず自分がどのようになりたいのかを明確にする必要があります。
自分がどのようになりたいのかが分からないために、漠然とした悩みが生まれます。
多くの人がどのような人生を生きたいのか、どのような人物になりたいかを認識していません。
これでは目的地のない旅をしているようなものです。
ナビゲーションに目的地を設定せずにドライブを開始した状態を想像してみてください。
どこに向かえばいいのか分からず、不安を感じながらフラフラと運転を続けることになります。
自分がどのようになりかいのかが分かっていないのは、まさに目的地を設定していないドライブのようなものです。
まずは人生という旅の目的地を設定することが大事です。
目指すべきものが明確になれば、そのためにどこを経由して、どのくらいのペースで進めばいいのかが見えてきます。その結果、今何をすべきかが明確になります。
すると漠然とした悩みが減っていきます。
人生の目的地を設定する方法
自分がどのようになりかいのかを明確にするのには時間がかかります。
僕が自分のやりたいことを明確にするため、毎年正月にやっている方法をご紹介します。
まずは人生を構成する分野ごとに目標を考えます。
- 心・精神
- 健康
- 教養・知識
- 仕事
- プライベート
- 経済
それぞれの分野についてどうなりたいか考えてみましょう。
最終的になりたい理想の自分の姿をそれぞれの分野について書いていきます。
次の行に現状を書きます。
さらに次の行には目標と現状の差を書き出します。
これで現状と理想のギャップが明確になりました。
その差を埋めるための計画を今年、来年、3年後、4年後と10年後まで作成します。
途中で計画通りにいかないと判断した場合は、修正をいくらでも行ってください。
僕は働きはじめたころにこの方法を知り実践しはじめました。
振り返ってみるとかなり計画通りに進んできました。
もちろん病気になったり転職したりと計画外のことは色々と起こりましたが、最終的な目標には順調に向かっています。
目標があることで漠然とした悩みはかなり減っています。
漠然とした悩みを感じたら、その都度モヤモヤとした気がかりなことを紙に書き出したり、計画を見直したりしています。
1年前の悩みを覚えてますか?
あなたは1年前に何を悩んでいたか思い出せますか?
よっぼどのことでなければ思い出せないはずです。
思い出したとしても、今となっては何も辛くないはずです。
人の悩みなんてそんなものです。
たいていの悩みは時間が解決してくれるものです。
今、何か悩みがあったとしても、1年後には忘れてしまう程度のことなんだと思って、軽く流すようにしましょう。
悩みは悩めば悩むほど大きくなってしまう性質があります。逆に悩まなければどんどん小さくなってしまう性質があります。
悩むのは行動せず色々と考えてしまう暇な時間があるからです。
行動して忙しくしていれば悩む暇もなくなります。
悩むくらいなら解決するための行動をとりましょう。
さいごに
悩みの種は生きている限り尽きることはありません。
悩みの種をなくそうと努力しても、それは不可能です。なぜならば他人や環境はコントロールできないからです。
それよりも自分でコントロール可能な部分にアプローチしましょう。
今回ご紹介した方法はいずれも自分でコントロール可能な部分にアプローチする方法です。
あなたの悩みを減らす助けになれば幸いです。
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