はじめに
世界中のすべての人に分け与えられている貴重なものがあります。
それは時間です。
王様も平民も1日は同じ24時間だけ与えられています。
しかしある方法を用いることで1日を30時間に増やすことができます。
今回は時間が足らないという人のために、時間を増やす方法についてお話します。
この記事を読めば、時間を最大効率化できるようになります。
1日を30時間にした方法
僕は元々整形外科医として医療の最前線にたち多忙を極めていました。
医師不足の影響を受け、部下がいない状況であらゆる雑務をこなしながら、毎日外来と手術、病棟管理に追われていました。
末期の悪性腫瘍を患ったことをきっかけに急性期病院での勤務は止めましたが、今も訪問診療クリニック・リハビリ病院での勤務に加え、訪問マッサージの会社経営、一般社団法人の活動、毎日のブログ更新、陶芸家を目指しての修行、趣味の時間といったように、時間がいくらあっても足りない毎日を送っています。
そんななかで身に付けたのが1日を30時間にする方法です。
1日を30時間にするためには
- タイムスケジュール
- 優先順位
- 無駄時間の排除
- 隙間時間の活用
- 同時並行
が必要です。
タイムスケジュール
月、週、日単位でのタイムスケジュールを作成します。
月のタイムスケジュール
月初めに月単位のスケジュールをカレンダーに記入します。ざっくりで大丈夫なので、その月に期限のあるものや、予定、イベントなどを記入します。
こうすることで今月がどんな1カ月になるかを把握しながら、重要な予定やイベントを明らかにしておきます。その結果月単位でのペース配分を考えることができます。
例えば1週目は忙しいが2週目はゆっくり過ごせそうだから余暇時間でリフレッシュする時間を作れそうといった具合です。
1カ月終わった際、無駄だった予定やイベントがあれば、今後は入れないようにします。
週のタイムスケジュール
その週にある予定や締め切りなどを書き出します。
週末休みの方であれば日曜日に作るのがよいでしょう。
多くの人が週単位でルーティーンになっているものがあるはずです。毎週土日休みとか毎週水曜日14時から会議といった具体です。
そのようなものを書き出します。加えてルーティーンではない予定やイベントを書き込んでいきます。
1日のタイムスケジュール
最後が1日のタイムスケジュールです。これは前日に作成しておくようにします。
前日に作成することで、朝起きてからの行動がスムーズになるからです。
また翌日やることが明確になっていることで頭や心のなかのモヤモヤがなくなり安眠効果も得られます。
1日のタイムスケジュールは、月や週のタイムスケジュールに比べて細かく作る必要があります。
1日のタイムスケジュールを作る目的は3つあります。
ひとつは無駄な時間を減らすためです。タイムスケジュールがないと、行動するまでの時間がかかったり、だらだらと行動してしまったりして、無駄な時間が増えてしまいます。
もうひとつは振り返りをして、無駄な予定やルーティーンを洗い出すためです。
3つ目は時間調整をするためです。タイムスケジュールを作ると分かりますが、タイムスケジュール通りに進まないことがほとんどです。思っていたよりも時間がかかったり、逆に時間がかからなかったりします。そのあたりを繰り返し微調整することで、徐々にタイムスケジュール通り行動できるようになっていきます。
優先順位
物事には必ず優先順位があります。優先順位の低いものに時間をかけてしまっては、優先順位の高いものに使う時間がなくなってしまいます。
タイムスケジュールを組む前段階として、今月中にやるべきこと(To Do リスト)を書き出します。
次にTo Do リストに優先順位をつけ番号を書いてください。優先順位の高いものからタイムスケジュールに記入していきます。
優先順位をつけることで、大切なものから順に終わらせていくことができます。もしTo Do リストをすべて終わらすことができなかったとしても、優先順位の高いものは終わっているので被害は少なくすみます。もっと言えば優先順位の低いものはやらなくてもいいものだったります。
この方法を行ううえで気を付けなければならないことがあります。
実は優先順位は低いけれど、重要度の高いものがあります。
例えば人生設計などです。人生設計は今すぐに立てる必要はありません。人生設計がなくても日々の業務を行っていくことができます。しかし人生設計がない状態で日々の業務を行うのは、目的地も分からずに旅行にでかけるようなものです。ウロウロと無駄に歩き回るだけになってしまいます。
効率よく前進するためには、人生設計を立てるのはとても重要です。
優先順位は低いけど重要度の高いものを書き出して、意識的にタイムスケジュールに入れるようにしましょう。
無駄時間の排除
タイムスケジュールを振り返ることで、無駄な時間が見つかるはずです。
無駄な時間とは、時間をかけた割には効果が得られなかった時間です。
人には惰性というものがあります。習慣的に行っていることを止めることがなかなかできません。惰性で行っている無駄な時間に気付き、思い切って止める勇気が必要です。
時間が足りない最大の原因は無駄なことに時間を使っているからです。
何か新しいことを始めるのであれば、先に何かを止める必要があります。
何を止めるかを決断する際に参考になるのがタイムスケジュールの振り返りです。
客観的に感情を抑えて冷静に観察して、無駄と判断したら長年続けてきたものであっても思い切って止める必要があります。
隙間時間を活用する
1日のタイムスケジュールを振り返ると気付くことがあります。
それは意外と隙間時間があるということです。
1時間のうち10分隙間時間があったとすると、起きている時間が16時間としても160時間=2時間40分になります。
一番まとまった時間がとれるのは通勤通学時間です。スマホやタブレットで可能な業務であれば作業できます。作業することが難しいとしても、優先順位は低いが重要度の高い人格形成やコミュニケーションスキルアップのためにオーディオブックや講演会の音声を聞くなどに当てることができます。
または人生の充実度を上げるために音楽を聴いたり映画を見るのも良いかと思います。このような時間も重要度の高い時間といえます。
僕は通勤時間や犬の散歩時間は音声学習を行うようにしています。
同時並行
同時に二つのことを並行して行うことも時間を増やすのに役立ちます。
ただし仕事や勉強には向かない方法です。仕事や勉強に関しては1点集中で行った方が短時間で効率よく成果を上げることができます。
同時並行するのは余暇時間の過ごし方としておススメです。
例えばテレビや映画を見たり音楽を聴きながら本や漫画を読んだりするなどです。
こうすることによってテレビ1時間+読書1時間=2時間となるところを、1時間に短縮することができます。
あなたの生活のなかで同時並行できることはないか考えてみてください。
まとめ
タイムスケジュールを作り優先順位をつけることで2時間、無駄時間を排除することで2時間、隙間時間を活用することで1時間、同時並行を行うことで1時間確保できます。
これで合計6時間確保できるので1日30時間になります。
逆説的ですが忙しくすることで効率化せざるを得なくなり、その結果1日の時間が増えていきます。
「そこまでして時間を確保したくない」という人もいるかと思います。それも素晴らしいことだと思います。
僕も病気をした後2年ほどはのんびり過ごす時間を楽しんでいました。
のんびりした結果、今は色々やりたい時期になったので、1日を30時間に増やしているだけです。
またそのうちのんびり過ごしたくなると思います。
大事なのは自分の心に従うことです。
時間を増やしたい方は、心が無理を感じない範囲で今回ご紹介した方法を取り入れてください。
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