恐怖を克服する方法

はじめに

何か新しいことにチャレンジしようとする際に足かせとなるのが恐怖心です。

今まで経験がないことを始めるとき、誰もが恐怖心を感じるものです。

恐怖心を乗り越えないことには成長や成功は望めません。

恐怖を克服できるかどうかが成功できるかどうかの分岐点とも言えます。

今回は恐怖を克服するための方法についてお話します。

未知なものに恐怖を感じる

人を含めた動物は、本能的に未知なものに恐怖を感じるようになっています。

生物界で生き残るためには、未知なものに対して警戒する必要があります。

未知なものが自分の命を奪う危険をはらんでいる可能性があるからです。

自然界で生存できるのは、警戒心の強い臆病者です。

恐怖心が強いものほど生き残ってきました。

その結果、恐怖心が強い遺伝子が僕たちにも引き継がれているわけです。

恐怖を克服するための第一歩として、恐怖とは生存本能なのだと理解し、自分を守ってくれるボディーガードのような存在だと受け入れるようにしましょう。

とはいえボディーガードが過保護過ぎると何もさせてもらえません。

ボディーガードに指示を出せるようにならなければなりません。

ドラマや映画でボディーガードに守られている要人が、「その人は大丈夫だから放してあげなさい」と指示するイメージです。

未知なもの、危険なものに対して反射的に対応するボディーガード=恐怖を飼いならしましょう。

そのためには本能的に未知なものに対して恐怖心が生まれた後、「本当に危険なものか?」と考える習慣を身に付けましょう。

効果的な方法として、ノートやA4用紙などを用意し、真ん中に縦線を引き、左にメリット、右にデメリットを書き出すというものがあります。

頭の中で『何となく怖い』状態にしておくと、漠然とした恐怖心を感じ続けてしまいます。

頭の中にあるものを書き出すことで、漠然としていたものが具体的になります。

具体的に書き出してみると、大してデメリットやリスクがないことに気付くことが多々あります。

それだけでも恐怖をコントロールしやすくなります。

恐怖は頭の中にいるほど育つ

恐怖は頭の中においておくと、雪だるま式に大きくなってしまいます。

未知なものは、行動しなければいつまでたっても未知なままです。

恐怖をなくすには、行動して未知なものじゃなくしてしまえばいいのです。

自然界ではなく文明社会で生きている僕たちは、命を失うような危険がことは滅多にありません。

しかし本能は自然界にいた時と同じように、命を失うような危険に囲まれていると勘違いしています。

命に関わるほどリスクがないと判断したならば、サッサと行動してしまうのが恐怖を振り払う最も効果的な方法です。

さっさと経験してしまう

僕が最近最も恐怖を感じたのは、起業することでした。

今まで全く経験がないことですし、周りにも起業した人がいないので、未知の世界でした。

正直怖くて仕方なかったです。

特に恐怖を感じたのが飛び込みで営業することでした。

こんなに怖いなら辞めてしまおうかと何度も思いました。

恐怖を減らすために営業に関する本を読んだり動画を見たりしましたが、一向に恐怖は減りませんでした。

すでに同じ職種で開業している人に話を聞いたりもしました。

その方は「営業は楽しいよ!」とおっしゃっていましたが、その時は「楽しいわけないじゃないか!」と思っていました。

ただ楽しいと感じる人がいるということは、楽しいと感じる要素があるはずだと思うようになりました。

いつまでも準備していても恐怖は減りません。

恐怖を減らすには、サッサと経験して未知のものを知るしかありません

そこで期日を決めて営業活動を開始することにしました。

最初は吐き気がするほどのストレスとプレッシャーでした。

しかしそれも最初だけでした。経験したことで未知なものではなくなり、「あっ、こんな程度のことだったんだ。よくよく考えたら殴られたり命を奪われたりするわけではないんだから、そんなに怖がる必要はないことだったんだ。」

と思えました。

開業から4年が経過した今では、営業を楽しいと感じられるようになりました。

恐怖とは未知なものに対して生まれる感情です。

恐怖を克服するには未知を知にするのが最善策です。

そのためには考えすぎないためにサッサと行動してしまうことです。

もちろん事前に最低限の準備は必要ですが、準備はほどほどにしましょう。

いくら準備しても前には進みません。

行動することでのみ前進できます。

恐怖を感じたら「命まで奪われることはない」と腹をくくって、「行動すれば恐怖は消える」と思って行動を開始するようにしましょう!