優柔不断の直し方【医師解説】

はじめに

あなたは優柔不断ですか?

この質問に対してNOと即答できる人の方が少ないのではないでしょうか。

優柔不断とは裏を返せば慎重で思慮深いということになります。

僕たちの祖先が生きていた生物界では、慎重で思慮深くないと生き残ることができませんでした。つまり僕たちは慎重で思慮深かったために生き残った人たちの遺伝子を引き継いでいるわけです。

ですから個人差はあるものの、誰しも優柔不断な部分があるのです。

僕も元々は人並み以上に優柔不断でした。子供のころは誕生日プレゼントを選ぶことができずに怒られていました。

とはいえあまりにも優柔不断過ぎると、大事な場面で決断できずチャンスを逃してしまう可能性が高いです。成功するには決断力が必要です。

医療現場では優柔不断では人の命を救うことができません。否が応でも優柔不断を直す必要がありました。今では優柔不断ではなくなりました。

今回は優柔不断を解決したいと思っている人が決断しやすくなる思考法をお伝えします。

この記事を読めば大事な場面で即断即決できるようになります。

【結論】どっちでもラッキー思考

結論からお伝えすると、優柔不断を解決し決断しやすくなるには

どっちでもラッキー思考

がオススメです。

これだけではよくわからないと思うので、詳しく説明していきます。

今までのあなたの人生で、失敗したと思っていることを思い浮かべてください。

当時は失敗としか思えなかったでしょうけど、今振り返るとその失敗があったおかげで助かったことがあるはずです。

例えば受験に失敗したことがあるとしましょう。しかし失敗したおかげで進路変更して本当にふさわしい道を見つけたり、気の合う友達と出会えたりしているものです。

もちろん受験に失敗しなければ、それはそれでハッピーだったでしょう。

つまりどっちでもラッキーということです。

スケールの小さい話でいくと、ファミレスに行ってメニューを選ぶ場面を想像してみてください。あなたはたくさんのメニューの中からどれにするか悩んでいます。例えばハンバーグにするかトンカツにするかで悩んでいるとします。

このような場面でハンバーグとトンカツのどちらを選ぶのが失敗でしょうか?

答えはどちらを選んでも失敗ではありません。

どっちを選んでも、美味しいものが食べられてラッキーです。

スケールの大小はありますが、全ての事象がハンバーグとトンカツ程度の違いなんだと思います。

今度はスケールを大きくして生死について考えてみましょう。

生死ですらどっちでもラッキー

僕は余命1カ月と宣告され死を受け入れた経験から、生死ですらどっちでもラッキーと思えるようになりました。

生きられるなら楽しみがあってラッキーだし、死んだら病労苦から解放されてラッキーです。

生死ですらどっちでもラッキーと考えられるようになると、何事もどっちでもラッキーと思えるようになります。

こうなると怖いものなしです。

何を選ぶのも怖くなくなるので、優柔不断ではなくなります。

なぜ優柔不断になるのか

そもそもなぜ優柔不断になるのでしょうか。

僕は恐怖機会損失の2つが関係していると考えています。

恐怖とはAを選択することで「大変な思いをすることになるのではないか」「今よりも状況が悪化するのではないか」といった恐怖です。

これは本能的な恐怖なので仕方がありません。生物にとって変化とは危険を意味します。

住処を変えたり行動パターンを変えたり天候が変わったりすることで命を失う危険性が高まるからです。

何かを選択するということは、現状の変化を意味します。そのため選ぶことに恐怖を感じ優柔不断になってしまいます。

機会損失とはAを選択することでBを得る機会を失うという意味です。何かを選ぶということは何かを捨てるということになります。

例えば2人の気になる異性がいた場合、一人を選べばもう一人を失うことになります(なかには二人とも選ぶ人もいるかもしれませんが笑)。

実際は何かを選択することで危険にさらされることはありませんし、一方を選ぶことで何かを得るだけで何も失いはしません。

しかし頭では理解できていても、なかなか納得できないものです。

そこで重要なのがトレーニングです。

優柔不断を改善するトレーニング

日ごろからどんな些細なことでも意識的に即断即決するように心がけましょう。

メニューを選ぶのも、自動販売機のジュースを選ぶのも5秒以内に決めると自分にルールを課します。

はじめは即断即決することに抵抗を感じると思います。

しかし即断即決しても困らないことに気付くと、即断即決に対する抵抗が減っていきます。

なかなか抵抗が減らない場合は、ノートに即断即決したことを書いて、得たものと失ったものを書いてみましょう。すると失ったものがないことに気付きます。

これを繰り返すことで、即断即決することへの恐怖が減り、即断即決することが習慣となっていきます。

その結果、優柔不断ではなくなっていきます。

人間は習慣の生き物です。何事も習慣にすればオートメーションで抵抗なく行えるようになります。

即断即決を習慣化し、優柔不断を解決しましょう。

まとめ

  • 人間は本能的に優柔不断です
  • 優柔不断を解決するにはどっちでもラッキー思考が役立ちます
  • 即断即決を習慣化することで優柔不断をは解決できます