成功とは
誰もが漠然と人生において成功したいと思っています。
成功とは何なのでしょうか?
その答えは十人十色です。
辞書によれば
① 事業を完成すること。仕事ができあがること。目的を達成すること② 事業をなしとげた功績。できあがり。成果。また、功を積むこと。年功。③ 富や社会的地位を得ること。
精選版 日本国語大辞典
となっています。
成功者というと③の富や社会的地位を築くことが成功の一般的なイメージだと思います。
サラリーマンであれば出世して役職に就き年収をアップすることでしょうし、サッカー選手であれば日本代表に選ばれてワールドカップで活躍しビッグクラブに入団し年俸を上げることでしょう。
しかしこのような富や社会的地位を手に入れたとしても、家族関係が良好でなかったり、人を信じることができず友人が一人もいなければ、人生の成功者とはいえません。
真の成功とは総合的な成功を意味します。
人生の成功を決定するものに
- 健康
- 心・精神
- 人間関係
- 教養・知識
- 仕事
- プライベート
- 経済
の7分野があると僕は考えています。
それぞれを10点満点とします。
7分野はできるでけバランスよくする必要があります。
例えば仕事や経済だけ10点でも、健康が1点であれば成功しているとはいえません。
それよりは突出するものがなくオール3の方が、人生では成功していると言えます。
理想は全て10点満点ですが、実現するのは難しいです。
成功を目指そうと思うと、つい1分野のみに注力し、他をおろそかにしてしまいがちです。富や社会的地位を手に入れても幸せじゃない人が多いのはこのことが原因です。
7分野それぞれについて目標を書き出し、目に見えるところに貼って、バランスを意識するようにしましょう。
できれば7分野に対して10年での長期目標を作成し、そのために今年は何を達成すべきかを考え年間目標に落とし込んでいきましょう。
7分野の目標は常に書き換えてかまいません。
目標は変化するものです。目標に縛られることなく、積極的に書き換えていきましょう。
成功への歩き方
成功の7分野を作成したら、どのように進むかが課題となります。
7分野は人によって様々なので、ここでは全てにあたはまる根本的な考え方についてお話します。
分かりやすくするために、登山に例えてお話します。
山頂に靄がかかっていてはっきり見えないことは登山ではよくあることです。
気象情報を調べた結果登頂不可能であれば、日程を変更したり、他のルートを検討したり、目的地を他の山に変更したりする必要があります。
成功へ向かう道も同様に、事前にリスク評価を行い達成可能かを判断することが大事です。もしリスクが高く達成困難であれば、期限を変更したり、別の方法を検討したり、目標を変更する必要があります。
登頂可能と判断できた場合は、山頂がはっきり見えずとも歩き始めます。
登頂するために急いで走ることは禁物です。一歩一歩ゆっくり進みます。急いで無理をすれば無理がかかって途中でばててしまいます。
また体調管理も重要です。あらかじめ体調は整えておくのはもちろんのこと、登山を開始してからも水分補給や栄養補給に気を配りながら、体の状態を客観的に評価し続けることが求められます。
成功へ向かう道も焦りは禁物です、無理をすれば途中で息切れしてしまいます。健康を保つことは絶対条件です。健康状態に問題があれば、成功へ向かう道を諦めざるを得ません。
登頂を成功させるには、整備された登山道を進むことが大事です。道なき道を行くと遭難したりケガをする可能性が高くなります。
登山道を進むのであれば登山をするのに特別な能力は必要ありません。障害がなく歩く能力があれば誰でも登山をすることは可能です。ただ黙々と一歩ずつ歩みを進めればいいのです。
成功への道も同様です。必ず同じ道を歩んだ先駆者がいるものです。その人のやり方を真似て進むのが成功の確率を上げます。自己流でやると成功から遠のきます。正しい道を淡々と進めば成功に一歩ずつ近づきます。
山は遠くから見るととても高く美しく見えます。しかし登山道は辛い道のりです。それでも一歩ずつ進み続けます。一歩はわずか数十センチですが、その歩みを積み重ねれば数千メートルの山を登頂できます。そして山頂に辿り着くとそこには絶景が広がっています。その美しさは下から見た美しさとは別物です。充実感や達成感もひとしおです。登った人にしか味わえない世界がそこには広がっています。
成功への道も、歩き出す前に成功した世界は素晴らしいと思いますが、道程は辛いものです。しかし成功に辿り着けばそこには素晴らしい世界が広がっています。
成功するには地道に黙々と一歩一歩進むのが秘訣です。
近道はありませんし、特別な方法もありません。
焦らず飽くことなく淡々と進み続けるしかありません。
最後にイチローの名言を記したいと思います。
「ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただひとつの道。」
イチロー(鈴木一郎)元プロ野球選手
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