新たなチャレンジを次々する思考法

はじめに

何か新しいことを始めようと思った際、色々と理由をつけて止めてしまった経験があなたにもあるのではないでしょうか。

これは生存本能によるシステムなので、避けようがありません。

脳はやらない理由を無限に考え出します。

これは生存本能によるものです。

しかし本能に従っていては獣と一緒です。

人には理性が備わっています。理性によって本能をコントロールできます。

今回は新しいことにチャレンジするのを阻む本能に対してどのように対処すべきかをお話します。

この記事を読めばあなたは次々と新しいことにチャレンジできるようになります。

なぜやらない理由を考えてしまうのか

まずは新しいことにチャレンジする際、なぜやらない理由を考えてしまうのかについて理解することが必要です。

なぜやらない理由を考えてしまうのかを理解すれば、無意識に浮かんでくるやらない理由を意識的に排除できるようになります。

逆にここを理解していないと、無意識の奴隷になってしまい、本能に従ってチャレンジしない人生を送ることになります。

なぜ本能はチャレンジを嫌うのでしょうか

結論からお話すると、生存本能は変化を嫌うからです。

どういうことか順を追って分かりやすく説明します。

僕たちの脳には、爬虫類だったころから人類に進化するまでの獣だったころの機能がしっかりと残っています。むしろ獣だったころの機能が大部分だといえます。

獣にとって第一優先は生存することです。そのため獣の脳は生存するために必要な要素が詰まっています。

人類に進化したとはいえ、生存が第一優先であることに変わりはありません。そのため生存に必要な機能は退化することなく残っているわけです。

脳の生存に関わる最重要部位が脳幹と呼ばれる脳の深層部分です。

脳幹には心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温調節をしたりする機能があります。

その表層に大脳辺縁系と呼ばれる部位があります。

大脳辺縁系には危険を察知し回避するための能力が備わっています。

この大脳辺縁系こそ、チャレンジを邪魔している部位です。

さらに詳しく説明すると、大脳辺縁系にある扁桃体という場所が、物事が安全か危険かを判断しています。

チャレンジすることは危険な行為だと判断されます。

獣が生存するうえで重要なのは安全を確保することです。安全を確保するためには、余計なことをせず、今まで安全だった生活を繰り返すのが得策です。

逆に今までと違う生活をすることは危険を意味します。

そのため新しいことにチャレンジしようとすると、脳は生存が脅かされていると認識し、警報を発します。

警報はさまざまな形をとって現れます。胸のざわつきや、何となく嫌だなあという気分、不快感、動悸、冷や汗などは全て警報です。

あなたも嫌な人に出会ったり、嫌な仕事を押し付けられたりして、警報を感じた経験があるはずです。

少し専門的な話になりますが、扁桃体が危険と判断すると脳からアドレナリンなどの神経伝達物質が分泌されます。

アドレナリンは心拍数を増やし全身に血液を送り、血管を収縮し出血しにくい状態にし、瞳孔を開いて光が目に入りやすくするなどの役割があります。血液が全身に流れることで、すぐに闘ったり逃げたりできる状態が作られます。

そのため嫌な人に出会ったり怒られたりすると、胸のざわつきや不快感、動悸が出現するのです。

心の問題だと思われている胸のざわつきや不快感、動悸などは、単なる生理現象でしかないのです。

このような生理現象による警報に加え、言葉を持った人類の脳は、思考による警報も行うようになりました。

それこそがチャレンジしようとする際に浮かんでくるできない理由です。

しかしこの警報は誤警報であることがほとんどです。

確かに野生で生活していたころは変化=命の危険を意味しました。

しかし文明社会を築いた人類にとって、変化とは危険ではなくなっています。

文明の進歩に脳の進化が追いついていないのです。

脳の進化を待つ必要はありません。

脳の認識を変えていけばいいのです。

このような脳の仕組みを理解することが、脳の認識を変える第一歩になります。

そのため長々と専門的な話をさせてもらいました。

仕組みを知ったあなたは、今後は新しいことにチャレンジする際、不安でドキドキしても

「扁桃体が昔の名残で危険だと勘違いしてアドレナリンを分泌させてドキドキしているだけだ」

と思えます。

『どうせうまくいかないから止めた方がいい。時間やお金を失ってしまう。今のままでも問題ないし。』という思考が浮かんでも、

「変化を嫌う本能が警報を発しているな。でも今は安全だから大丈夫だよ。もし失敗しても命を失うことはないしね。」

と脳に言い聞かせることができます。

それでも脳は次から次へとやめさせようと様々なネガティブ発言をし続けます。

本能に根差しているので、ネガティブ発言を止めることは不可能です。

しかし捉え方を変えることはできます。

ネガティブ発言を、慎重に行動させるためのアドバイスだと思えばいいのです。

もしネガティブ発言が全くなければ、無謀な挑戦ばかりして人生が破綻してしまいます。

ネガティブ発言があることで、リスク評価を行い無謀な挑戦をせず計画的に行動できます。

ネガティブ発言を鵜呑みにせず、

「確かにその可能性もあるよね。アドバイスありがとう。その点も考慮しながら計画を進めることにするよ!」

と適度な距離をとって受け入れましょう。

そうるすことで次々に生まれてくるネガティブ発言によってチャレンジをやめることがなくなり、リスクコントロールしながら行動できるようになります。

その結果、成功できる可能性が飛躍的にアップします。

ネガティブ発言の捉え方は、今この瞬間から変えることができます。

成功に向けてチャレンジを恐れず行動し続けていきましょう!