はじめに
何か辛いことがあると、原因を環境や周囲の人のせいだと考えがちです。
僕もかつてはそうでした。
どう考えても環境や周囲の人のせいとしか思えないことがあるでしょうが、実は全てあなたが潜在意識で望んでいることなのです。
今回の記事はかつての僕のように「なんで毎日こんなにも辛いことばかり起こるんだろう」と思っている人のために書きました。
あなたの人生が好転するきっかけになれば幸いです。
僕が毎日辛かったころの話
僕は幼少期から辛いことの連続でした。
厳格な両親に育てられ、自由に発言したり感情表現することができなかったので、我慢をし続けていました。
子供のころはやりたくもない習い事を色々習わされたり、スパルタ式のサッカーチームに所属させれらたりしていたので、毎日がつらくて仕方なかったです。
その結果「人生とは辛く苦しいものなんだ」という信念をもってしまいました。
自分自身が親となった今となれば両親の愛情だったんだと理解できます。しかし子供のころはそのようには考えられませんでした。
しかし実は子供時代の辛かった現実は自分で作ったものだったんです。嫌と言うことで両親と対立することよりも、嫌なことを続けることを選択した結果作ってしまった現実だったんです。
最近までずっと親のせいだと思っていましたが、それはとても卑怯な考えでした。
自分の考えを伝えるよりも、我慢することを選んだのは自分自身だったんですからね。
念願だった医師となって働き始めても、毎日が辛く苦しい状態でした。
当時は職場環境や上司のせいだと思っていました。確かに医療現場はハードな環境ですし、パワハラが当たり前の時代だったので、客観的にみて辛く苦しい状態ではあったと思います。
しかし今思えば必要以上に自分で過酷な状況を選んでいたんです。
その頃僕は自分に自信がなく、少しでも早く成長して自信を持ちたいと望んでいました。
そのためには人一倍ハードな状況に自分を追い込まなければいけないと潜在意識レベルと考えていたように思います。
無意識に、より大変になる選択を続けていたようです。
今だから冷静に分析できますが、当時は
「なんで俺ばっかり大変な目にあうんだろう」
と真剣に悩んでいました。
まあそのおかげで人一倍経験を積むことができ、自分に自信を持つことができるようになったので、結局は望み通りになったわけですけどね。
潜在意識の力はとても強力なものです。
それだけに潜在意識に伝えるメッセージを誤ると、望んでいない現実を引き寄せてしまうわけです。
僕は35歳のころ目指していたレベルまで到達し、緊張の糸が切れて頑張り続けることに限界を感じた瞬間がありました。いわゆる燃え尽き症候群です。
この時点で潜在意識に新たな価値観を伝えるべきだったのですが、それを怠り頑張り続ける選択をしてしまったのです。
その結果、今まで以上に毎日が辛く苦しくなり、「病気にでもなれば頑張らないですむのに」と思うようになってしまいました。
その結果、末期の悪性腫瘍を患い余命1カ月と宣告されるという現実を作ってしまいました。
余命宣告された瞬間「これでようやくゆっくり休める」と安堵したのを覚えています。それと同時に「自分で病気を作りだしたんだな」と直感的に理解しました。
「何でこうなってしまったんだろう?」
と自問自答しつつ人生を振り返るなかで、「感情を抑え続けて我慢し続けたのがいけなかったんだ」と気付きました。
気持ちと感情を抑えて我慢することが正しいことだと信じていましたが、それは間違いだと気付きました。
潜在意識に価値観を上書きする
病気をきっかけに、自分の気持ちや感情を素直に表現しようと決意しました。
とはいえ長年気持ちも感情も抑え続けた影響で、表現するのに苦労しました。
しかし意識的に気持ちや感情を書き出すというトレーニングを続けた結果、徐々に自分の気持ちや感情に気付けるようになりました。
気持ちや感情に気付けるようになったことで、自分が望んでいる価値観が
「人の役に立ちながら、楽しくリラックスして日々を過ごす」
だと気付き、それを紙に書いていつも目に付く場所に貼りました。いわゆるアフォメーションです。
そうすることで新しい価値観が潜在意識に伝えました。
その結果新しい価値観を実現するような思考や行動を無意識に行うようになり、今では毎日楽しくリラックスして過ごしています。
まずは自分の価値観に気付くこと
潜在意識に価値観を伝えるのはアフォメーションによって可能です。関連記事『アフォメーションの正しいやり方』を参考に行えば、少しずつ浸透していき、思考、行動を変えてくれます。
難しいのが自分の価値観に気付くことです。
今のあなたの価値観は、本当にあなた自身の価値観でしょうか。
実は価値観の多くが、親やマスコミなどによって植え付けられたものです。
僕の場合は親の「骨身を削って頑張り続ける」という価値観が、自分の価値観になってしまっていました。
誰もが少なからず親の影響を受けて価値観を形成しています。
マスコミの影響も無視できません。「勤勉実直に生きるべき」「結婚すべき」「マイホームを持つべき」などの情報を与え、ステレオタイプの願望が作られています。
そういった外部から与えられた願望ではなく、あなた自身の真の願望を知る必要があります。
そのためには内観しつづける必要があります。
僕の様に生死に関わる体験をしたり、身近な人が生死に関わる体験をしたり、精神的にどん底まで落ち込む経験をしたり、経済的に困窮したりすると、自然と内観することになります。しかしわざわざそんな思いをしなくても内観はできます。
一番簡単な方法が瞑想です。
瞑想といっても難しいことをする必要はありません。
寝る前の5分間だけでいいので、ゆっくりリラックスして楽な姿勢になり(座っていても寝ていてもいいです)
「私の本当に望んでいる人生とはどんなものだろう?」
と自分に問いかけてください。
問いを与えられると、潜在意識は答えを見つけ出そうと活動を開始します。
すぐには答えは見つかりませんが、そのうち答えが見つかります。それは3日後かもしれませんし、1年後かもしれません。答えが見つかるまで根気よく続けてください。
寝起きに夢や頭に浮かんだことをノートに書き留めるのも有効です。なぜならば寝起きは潜在意識が表に最も出てきているからです。答えや答えのヒントを与えてくれます。
大切なのは必死にならないことです。必死に探すと必死な答えしか出ません。逆に楽しく探せば楽しい答えが出てきます。
宝探しをする感覚で気長に楽しみながら続けてみてください。
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