脳卒中を防ごう

あなたはストレスを感じていますか?

だとしたら要注意です!

なぜならばストレスはさまざまな病気の原因となることは、多くの研究によって証明されています。

そのひとつが脳卒中です。

脳卒中とは

脳の動脈硬化が進み、脳の血管が詰まったり破れたりする病気の総称。

日本人の死因で第3位を占める病気です。

脳の血管が破れる「脳出血」、脳動脈瘤が破裂する「くも膜下出血」、脳の血管が詰まる「脳梗塞」に分類されます。

1960年代半ばまで日本では高血圧が要因となる脳出血が極めて多く、これによって脳卒中死亡率が欧米の2倍にものぼっていました。

現在では血圧を良好にコントロールできる降圧剤の開発などが進んだため脳出血が減少し、近年は脳卒中の75%を脳梗塞が占めるに至っています。脳卒中は後遺症が残ることも多く、寝たきりなどの要介護状態となる最大の原因にもあげられますので、特に増えている脳梗塞への対策が求められています。

脳梗塞は動脈硬化が脳の血管で進行した結果として起こりますので、メタボリックシンドロームを改善して動脈硬化を防ぐことを目指した特定保健指導における成果が期待されるところです。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより引用

ストレスの蓄積は活性酸素という血管を傷つける物質を発生させるとともに、急激な血圧の上昇を引き起こし脳卒中を引き起こします。

仕事をするうえでの自由度・裁量によって

①要求度も裁量度も低い、受動的な仕事(用務員や肉体労働者など)

②要求度は低く、裁量度は高い、低ストレスの仕事(科学者や建築家など)

③要求度は高く、裁量度は低い、高ストレスの仕事(ウエイトレス、看護助手、サービス業など)

④要求度も裁量度も高い、能動的な仕事(医師や教師、エンジニアなど)

の4つに分類し脳卒中の危険性を比較したところ、ウエイトレスや看護助手に代表される「③要求度は高く、裁量度は低い、高ストレスの仕事」は科学者や建築家などの「②要求度は低く、裁量度は高い、低ストレスの仕事」に比べて22%も高くなっていました。

さらに、脳の血管が詰まる確立は「③高ストレス仕事群」が「②低ストレス仕事群」よりも58%高いと結果が出ました。

ストレスの多い仕事、なかでも「要求されることは厳しい半面、裁量権がほとんどない職業」に就くと、脳卒中リスクが高まる可能性があります。

騒音で脳卒中になる

あなたは騒音を感じたときどのような状態になりますか?

腹が立って、イライラするのが普通の反応だと思います.

騒音には交通騒音や工事による騒音、近隣住民の騒音、家族による騒音など色々あります.

騒音と健康に関する報告が発表されています.

騒音は自律神経系へ影響を及ぼし、心拍数や血圧を上げ、ストレスホルモンを増加させます。

ロンドン大学が騒音と健康被害について調査したところ、昼間に道路騒音が60デシベルを超える地域では成人全体の死亡率が4%高いとの結果がでました。さらに脳卒中で入院する成人の割合が5%高く75歳以上の高齢者に限ると、9%も上昇していました。

60デシベルとは「静かな乗用車、普通の会話」程度です。

同じ音を聞いても感じかたは人それぞれなので一概には言えませんが、不快な音が健康に良くないのは明らかです。

まとめ:脳卒中の9割は予防できる

日本人の死因第4位である疾患は脳卒中です。仮に一命をとりとめたとしても半身麻痺や失語症など重度の障害を残してしまいます。

その脳卒中のうち9割は予防可能なものです。

世界32カ国、12万人以上を対象に行われた調査で、脳卒中を起こす危険因子は「高血圧」が48%と最も高く、次いで運動不足(36%)や不健康な食事(23%)、肥満(19%)、喫煙(12%)となって
いました。

これらの危険因子を取り除くだけで脳卒中を起こす可能性は劇的に低下します。

実は上述した危険因子はどれも意識することで避けることが可能です。

適度な運動とバランスの取れた食事を心がけることで避けられます。

あなたも是非改善してください