あなたも一度は寝違えになったことがあるのではないでしょうか。
寝違えも程度が強いと日常生活に支障がでるため軽視することはできません。寝違えと思っていたら他の病気が原因であるケースもあります。
とても身近なケガのひとつである寝違えですが、どのようなことが原因で起こり、どのように対処したらよいのかについてお話していきます。
寝違えってどんな症状?
寝違えとは、朝起きたときに首の後ろや横から肩(肩甲骨の上や内側)にかけて痛みがあり、首を回すのがつらい状態を指します。
症状が強いと顔を横に向けることが全くできなくなってしまうこともあります。
なんで寝違えは起こるの?
検査や画像で異常を確認できないため、はっきりとした原因は不明です。
原因として有力なのは、寝る姿勢が悪かったり、腕を使い過ぎたり、パソコンなどで同じ姿勢をとり続けるなどで首に負担がかかった結果
- 筋肉の血流が悪くなるため
- 知らずに無理な負担をかけてしまうため
- 7つ縦にならんでいる首の骨(頸椎)のつなぎ目(関節)に炎症がおこるため
という説です。
寝違えたらどうしたらいい?
寝違えたら無理に動かさないようにしましょう。湿布は炎症や痛みをを抑える成分が皮膚から吸収されるので有効です。
痛み止めの飲み薬や筋肉の緊張をやわらげるクスリは痛みを緩和させるだけでなく、痛みの原因となっている炎症を取り除いてくれます。
あまりに痛みが強い場合は痛み止めの注射を行う場合もあります。
むち打ちの際に使うネックカラーはできるだけ使用しない方が良いです。ネックカラーを巻くことで動きが悪くなったり筋力が低下したりするからです。ただし激痛で日常生活を送ることが困難であれば期間限定で使うのはありです。
早く治すには痛みの許す範囲で緩やかにストレッチするのが良いです。とはいえ無理にやりすぎるとかえって悪化してしまいます。
また専門家による手技療法も早期に改善するのに有効です。
あん摩マッサージ指圧師の治療院、柔道整復師の接骨院や整骨院などです。
マッサージ機器を使用するのも有効です。ただしあまりに強くやり過ぎると悪化するので注意してください。
痛みが出た直後や激痛がある場合は入浴や飲酒は避けた方がいいです。炎症が強まって痛みが増す可能性があるためです。痛みがそれほど強くなく発症から半日以上経過しているようであれば入浴はしても大丈夫です。
痛みが強かったり長く続く場合は頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症、転移性脊椎腫瘍、脊髄腫瘍、強直性脊椎炎、関節リウマチなどの病気の可能性もあるので整形外科の受診を検討してください。
寝違えの予防は?
寝違えを予防するには
- 同じ姿勢をとり続けない
- 首に負担がかかるような姿勢をとらない
といったことが重要です。
寝違えを繰り返すようであれば枕が合っていない可能性があります。
首に負担がかからない枕に変えることも検討しましょう!
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