半月板とは
半月板とは、大腿骨と脛骨の間にある弾力性のあるクッション材です。
上から見ると半月のような形をしているため、半月板といいます。
半月板は内側と外側にあります。
半月板を損傷する原因
膝を曲げて体重がかかった状態で捻ると、半月板が大腿骨と脛骨に挟まれて傷ついてしまいます。
片膝を軸にして方向転換をするスポーツで傷めることが多いです。
具体的には
- ラグビーなどのコンタクトスポーツ
- サッカー、バスケットボールなど片足に過重してターンするスポーツ
- 柔道などの武道
などです。
スポーツを活発に行う10代、20代に多くみられます。
まれにスポーツをしていない子供が半月板損傷を起こすことがあり、その場合は生まれつき半月板が大きい円板状半月板であることがほとんどです。
また 老化現象として半月板が傷んでくることも多いので、変形性膝関節症の人は半月板損傷も起こしています。
半月板の症状
半月板の症状としては
- しゃがむと痛みが出る
- 階段の上がり下がりで痛みが出る
- 膝にひっかかりを感じる
- 膝の曲げ伸ばしで音がする
- 膝を伸ばしきることができない
- 運動後に膝がはれる
- 正座ができない
といったものがあります。
半月板損傷の治療
自然に治る?
人の体が損傷した場合、治るには血流が必要です。
血流があると、血液によって修復に必要な栄養や酸素が運ばれます。
皮ふをケガしたところを思い浮かべると分かりやすいと思います。
- 皮ふが傷つくと出血します。
- 血液には止血成分が含まれているので、血液が固まってカサブタができます。
- カサブタの内側では、傷を修復するのに必要な栄養や酸素などが運ばれてきて、皮ふの修復が行われます。
- やがて傷ついた皮ふが修復され、カサブタがはがれます。
しかし半月板は端っこの一部にしか血流がありません。
そのため傷ついた場所に栄養や酸素が届かず、修復されにくいです。
半月板の端っこの血流がある部分だけが損傷したのであれば、治る可能性があります。
ところが半月板は端っこ以外の部分が傷つくことが多いので、自然に治ることはほとんどありません。
手術
症状が強い場合は手術を検討します。
ほとんどの手術は、関節鏡視下手術を行います。
関節用のカメラで関節内の様子をモニターに映しながら行う手術です。
関節鏡がないころは、皮ふを大きく切開して手術をしていました。
大きく切開するため体にかかる負担が大きく、手術後の痛みが強いため、回復にとても時間がかかりました。また大きな傷が残るのもマイナス要素でした。
モニターで半月板の損傷状態を確認してから、最終的な手術方法を決定します。
半月板の損傷は下図のような種類があります。
半月板はクッション材として重要な役割を果たしているので、できるだけ残すよう心がけます。
- 縦断裂であれば、糸で縫合し修復を行います。
- 横断列や水平断裂は、めくれている部分のみを、電熱のついた器具で焼いたりハサミのついた器具で切ったりして整えていきます。
- バケツ柄状断裂は、柄の部分の両端を器具で切って、柄の部分を取り出します。
- フラップ状断裂は、フラップの部分を器具で切って取り出します。
- 円板上半月板断裂では、断裂が端までいってなければ真ん中の部分だけ切除します。端までいっていればできるだけ正常な部分を残して端まで切除します。
- 中高年の半月板断裂では、広い範囲で半月板が傷んでいるため、広範囲に切除しなければならない場合が多いです。
まとめ:半月板への負担を減らすにはサポーターがおすすめ!
半月板に負担がかかるのは、膝を曲げた状態でひねりが加わる時です。
膝にひねりが加わらないようにするには、膝関節を固定するのが有効です。
とはいえあまりにも固定が強すぎると、スポーツを行ううえで支障をきたします。
そこで動きを制限し過ぎずに固定できるサポーターがおすすめです。
それが
【ひざサポーター リフリーラ】
です。
バネ支柱によって動きを制限することなくひねりを抑えるサポーター
両サイドのバネ製の支えによって、動きを制限することなく膝のひねりを抑えます。
半月板はクッション材としての役割以外にも、膝にかかる負担を分散したり、動きを滑らかにしたり、膝関節を固定させる役割があります。