はじめに
僕たちは望まなくても日々多くの情報にさらされて生きています。
その結果、知らず知らずのうちに情報によって思考や行動が操作されています。
政府や企業は情報による影響の大きさを理解しており、巧みに心理誘導をしかけてきます。
あなたがスーパーで手に取っている商品は、実は手に取らされている可能性があります。
商品ぐらいならいいのですが、人生や命に関わる選択さえも、コントロールされているかもしれません。
今回はメディア情報に操作されず、自分の意志で思考し行動するための秘訣についてお伝えします。
戦争中に利用された情報操作
戦争において情報操作は古くから行われてきました。
古代から意図的に噂を流すことで、戦争を始めたり戦況を変化させたりしていました。
日本においても、戦国時代に活躍した忍者の主な活動のひとつが情報操作でした。
忍者の役目は映画や漫画のように派手な戦闘をするものではなく、敵対する国にできるだけ目立たぬよう潜入し住人に紛れ込み、自国に有利となるような情報を得たり噂を流すといった地味ながら効果的な活動を行うことでした。
近代においても情報操作は行われています。
太平洋戦争における大本営による情報操作は有名です。大本営とは日本軍の最高司令部のことです。
国民を鼓舞するため、日本軍有利と嘘の情報を流し続けました。
最終的に、空母撃沈数は約7.6倍、戦艦撃沈数は10.75倍にまで水増しされていました。
いっぽうで本土空襲の被害などは「目下調査中」のまま永遠に発表されませんでした。
情報操作は学校教育にまで及び、一億総玉砕の思想にいきついてしまいました。
このよな情報操作は過去のできごとではありません。
歴史の教科書は現政権に都合の良いよう作成されていますし、メディア情報も政策誘導の意図が見え隠れしています。
新型コロナウイルス感染症でも情報操作
新型コロナウイルス感染症に対する報道でも、情報操作の意図を感じました。
ワクチン接種を推進したいがために、政府もメディアもこぞってワクチンの有効性ばかりを主張し続けていました。
その陰でワクチンによる死者や重傷者が毎日のように出ていました。そのような不都合な事実はメディアが取り上げることがほぼありません。自ら情報を探さない限り真実を知ることはできませんでした。
感染者数の発表にも意図を感じました。
人の移動を抑え込みたいフェーズでは感染者数が増えていると危機感をあおり、経済優先で人の移動を活発にさせたいフェーズでは感染者数が減っていると安心させているように感じました。
政府の発表だからといって、全て真実だと思って鵜呑みにしてはいけません。
データを捏造することは可能ですし、捏造しないまでも見せ方によってデータの印象を変えることができます。
例えば感染者数が1000人と発表するにしても、「1週間前は100人だったのが1000人にまで増えました」と発表するのと、「1年前の同時期は5000人だったのが1000人まで減りました」と発表するのとでは、印象が大きく変わります。
感染者数、重症者数、死者数のように数のみを発表すること自体、情報の印象操作です。
数の増減はインパクトがありますが、状況を正確に伝えていません。
検査する人の数が増えれば、その分感染者数が増えるのは当たり前です。それなのに「感染者数が増加し続けています」と発表し不安を煽っていました。
大事なのは数ではなく率です。本来であれば、全体の何%の人が検査を受け、検査を受けた人のうち何%の人が陽性だったのかを示す必要があります。
さらに付け加えるなたば、検査結果が絶対ではないことも併せて報道すべきでした。
どういうことかと言うと、陽性でも本当は陰性のこともあれば(偽陽性といいます)、陰性でも陽性のこと(偽陰性といいます)もあるからです。
医療従事者にとっては検査には偽陽性、偽陰性があるのは常識です。
PCR検査に関しては陽性と判定されたうち、3~4割は陰性である可能性があります。
政府発表やメディア報道をそのまま鵜呑みにしてはいけないと認識しておいてください。
企業による情報操作
コマーシャルや広告を通して、企業は巧みに情報操作を行っています。
例えばあなたがお店で洗剤を選ぶとき、多くの商品から選んだ根拠は何でしょうか?
成分を比較して優れていたからですか?全て使って比較したからですか?
恐らく違いますよね。
何気なく選んだその商品は、おそらくコマーシャルや広告などで見たからです。
企業は商品を売るために行動心理学に基づいた戦略を考え続けています。
無意識に消費者が自社製品を選ぶよう、様々な罠を日常生活に溶け込むよう仕掛けています。
あなたが自分で選んで購入したと思い込んでいる商品のほとんどが、実は企業の戦略にまんまとはまって買わされているのです。
新型コロナウイルス感染症では製薬メーカーがこぞって情報操作に乗り出していました。
影響力のある番組のスポンサーとなり、番組のコメンテーターは自社が出資している人材を選び、自社にメリットのある内容を語らせていました。
ファイザー社などの米国製薬メーカーはとてつもなく大きな力を持っています。
番組どころか国に対して圧力を加えることすらできます。
そういった裏事情を考慮したうえでマスメディアによる報道を見るようにしないと、誤った思考、行動をとらされてしまいます。
情報操作されないために
情報操作されず、自分の頭で考え判断するには訓練が必要です。
まず、どんな情報も一度疑ってみるクセをつけましょう。
「この情報は真実か?」
と常に考え、情報を鵜呑みにしないよう習慣化させましょう。情報を常に疑うクセをつけましょう。
反対意見がないか調べることも重要です。偏った考えは間違った判断に繋がります。大多数の人が同意見の時ほど、情報操作にやられたいる可能性が高いです。政府がらみの場合は反対意見がメディアに出てくることはほとんどありません。しかし今はインターネットに世界中の人が情報を発信、アクセスすることができます。情報の質は大事なので、誰が発信している情報なのかは確認するようにしてください。
「この情報を流すことで得するのは誰か?」と考えるのも重要です。情報操作が行われる場合、誰かにとってメリットがあります。そういった目線で情報に触れることで、隠された真実に気付けます。
さいごに
情報を全てシャットアウトする必要はありません。生きるうえで情報は欠かすことができません。大事なのは正しい情報を選択できるようになることです。
日本人はメディアからの情報が正しいと信じやすいです。しかしメディアの情報は様々な力によって歪められています。
普段から信頼できる複数の人のブログやSNSをフォローし、様々な意見をインプットし、自分の頭の中で考え、答えを出すようにしましょう。
新型コロナウイルス感染症の際に感じたのは、若い世代ほどテレビ離れをしておりメディアへの信頼が希薄で、情報操作されていないということです。
このあたりは僕たち昭和世代は学ぶべき点だと感じました。
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