80年周期の終わりと始まり

はじめに

あなたは80年周期説を知っていますか?

歴史を振り返ると、80年を1サイクルとして時代が変化するという説です。

2025年が新しいサイクルの始まりにあたり、2020年からの5年間は新しいサイクルに入るための準備期間にあたります。

過去を振り返っても、新しいサイクルに入る前は、それまでの価値観が180度ひっくり返るほどの出来事が起こっています。

今回は過去の80年周期の終わりと始まりの時期にどのようなことが起こったのかを振り返ることで、新たに始まる80年に突入する前の今、どのように過ごすべきなのかを考えていきたいと思います。

日本における80年周期

日本における近代での80年周期を振り返ってみます。

近代日本で最も大きな価値観の転換が起こったのは幕末から明治維新にかけてです。

あなたもご存じの通り、約260年続いた徳川幕府の時代が終わり、明治という新しい時代が始まりました。

明治維新により、武士の時代が終わり、士農工商という身分制度が撤廃され、鎖国が解除され近代化が始まりました。まさに革命的な出来事でした。

幕末から明治維新にかけて起こった主な出来事と年号は以下の通りです。

  • 1864年 池田屋事件
  • 1865年 坂本龍馬が亀山社中を設立
  • 1866年 徳川慶喜15代将軍に就く
  • 1867年 大政奉還
  • 1868年 明治維新

まさに激動の5年間でした。

では80年後はどうでしょう。

80年後は1944年から1948年にあたります。

察しのいい方は分かったと思います。

幕末から明治維新の80年後は、太平洋戦争末期から終戦・戦後にあたります。

この時期も価値観が大きく変わりました。

終戦をきっかけに軍国主義の時代が終わり、経済立国へと変貌を遂げていきました。

幕末から明治維新での変革、太平洋戦争末期から終戦・戦後にかけての変革には共通点があります。

ひとつは既にお話したように、価値観が大きく変わったという点です。明治維新をきっかけに武士の時代が終わり、終戦をきっかけに軍国主義が終わりました。

もうひとつは身分制度の変化です。

明治維新までは士農工商で最上位であった武士でしたが、武士という地位そのものが消滅してしまい、変わって最下位に位置付けられていた商人が力を持つ世の中に変貌しました。

終戦までは軍人が幅を利かせていましたが、終戦をきっかけに戦争犯罪人(戦犯)とされてしまいました。

このような劇的な変化がわずか数年で起こる80年周期に突入しはじめているのです。

アメリカでの80年周期

80年周期は日本に限ったことではありません。

アメリカを例に見てみましょう。

1945年は日本と同様、第二次世界大戦が終わった年です。

終戦の80年前にあたる1865年は、4年間にわたるアメリカ南北戦争が終結し、奴隷が解放され、リンカーンが暗殺された年にあたります。

日本だけでなくアメリカにおいても80年周期で変革が起こっているのが分かっていただけたかと思います。

今が80年周期の始まり

終戦にあたる1945年から80年は2025年にあたります。

過去の歴史を振り返ると、80年周期の前には戦争や内戦といった破壊的な出来事が起こっています。

80年周期の始まりには破壊の時期が必ずあります。

新型コロナウイルス感染症がもしかすると破壊にあたるかもしれません。

新型コロナウイルス感染症によって世界中の人々の価値観は大きく変化しました。

あなたも今まで当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなくなっていることがいくつもあるはずです。

しかし歴史を振り返ると、あと3年間は破壊の時代が続きますし、さらなる価値観の大変換につながる破壊が起こる可能性があります。

この記事を書いている時点(2022年4月30日)では、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う戦闘が続いており、一歩間違えると世界を巻き込んだ戦争に発展しかねない状況にあります。さらなる破壊が起こる可能性があります。

しかし恐れる必要はありません。

破壊の後にはより良い時代が創造されます。

江戸時代より明治時代は良い時代になりましたし、戦前より戦後の方が良い時代になりました。

ここ数年は大変なことが起こるかもしれませんが、良い時代を創造するための準備期間なんだと思ってください。

次のより素晴らしい時代を心待ちに、今の時期を乗り越えましょう。輝かしい未来が待っています。