と悩んでいませんか?
実はオスグッドは対策をたてることができます。
なぜならばオスグッドににある原因は明確だからです。
僕は整形外科医として多くのオスグッドに悩む子供たちを診療し、治療してきました。
この記事ではオスグッドになる原因と対策について解説します。
この記事を読めば、オスグッドに対する理解が深まり、不安を解消することができます。
オスグッド
オスグッドは、10代前半のスポーツをする子供に多く見られる膝の痛みです。
正式にはOsgood-Schlatter(オスグッド・シュラッター)病といいます。
症状
症状としては脛骨粗面という膝のお皿の下にある骨の出っ張りが腫れて痛みます。
脛骨とは脛(すね)の骨のことです。
脛骨の前側にあるざらついている部分を粗面といいます。
粗面は筋肉や腱が付着するためにざらついています。
同部位を押すと痛みがあるのも特徴です。
太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)に力が入るような運動(ジャンプしたりボールを蹴るなど)をすると痛みが増します。
原因
太ももの前面の大腿四頭筋という筋肉の下端は、膝蓋骨(膝のお皿)の前面で膝蓋腱という腱になって脛骨粗面にひっついています。
大腿四頭筋は膝を伸ばす動き(蹴ったりジャンプしたりするような動き)をする際に収縮します。
その際、筋肉の端には大きな力がかかります。
骨がまだ未成熟な思春期に、大腿四頭筋が急激に発達したり、繰り返し膝を伸ばす運動を行うと、脛骨粗面が引っ張られ剥がれます。
その結果、脛骨粗面に腫れや痛みが生じます。
治療
脛骨粗面にかかる負担を減らすのが治療の基本となります。
大腿四頭筋を柔軟にすることで負担を減らすことができるので、太ももの前面を伸ばすストレッチを日ごろから心がけます。特に運動の前後や入浴後に念入りに行いましょう。
他にも次のような治療法があります。
- 運動直後にクーリングすることで炎症を和らげることで症状を緩和できます。
- 消炎鎮痛剤を配合した湿布や塗り薬を使うことも有効です。
- オスグッド用のサポーターを使用することで脛骨粗面にかかる負担を軽減できます。
オスグッド用のサポーターは膝蓋腱を圧迫する
のようなタイプがおすすめです。
- 膝を曲げた瞬間に膝蓋腱を圧迫する設計になっているので、必要な時にピンポイントで効果を発揮します。
- オリジナルのパッドは、膝蓋腱を的確に圧迫するデザインになっています。
オスグッドQ&A
オスグッドになったらスポーツは止めた方が良い?
スポーツを中止する必要はありませんが、症状が出やすい動きを把握し、症状が出ないような動きを心がけましょう。
オスグッドは治るの?
成長するにつれ骨が成熟し、症状は徐々に軽減し自然に治っていきます。
それまでの期間は痛みと上手に付き合いながら、スポーツを続けていきましょう。
まれに脛骨粗面のはがれ方がひどいくなり手術が必要になることがあります。
さいごに
思春期に膝が痛い場合に気を付けなければならない病気に骨肉腫という骨のガンがあります。
骨肉腫も思春期に発生しやすく、膝の周りに起こりやすいのが特徴です。
痛みが片膝にのみあり、安静にしている時にもあるようなら、整形外科を受診しレントゲンを撮影してもらいましょう。
医療機関でオスグッドと言われたけど、どんな病気なの?
オスグッドはどのようにすればいいの?