はじめに
仕事や勉強は真面目に取り組めば良い成果が得られるというものではありません。
真面目に取り組んで長い時間を費やすと、やった気にはなりますが、それは自己満足でしかありません。
効率を上げることで、短い時間でより良い成果を得ることができるようになります。
効率を上げるという表現は、なんだか手抜きをしてズルい方法のように受け止められがちですが、決してそんなことはありません。
短時間で集中する分、無駄な時間が減ります。
余った時間で次の作業を終わらせることができますし、余暇を楽しんでリフレッシュすることでより良い成果を得やすくなります。
効率を上げることで多くのメリットが生まれます。
今回は効率を上げるのに有効なポモドーロテクニックについて解説します。
この記事を読めば、効率よく仕事や勉強をこなせるようになり、人生の限られた時間を有意義に使うことができるようになります。
人の集中力は20分
人が何かしらの作業を行う際、開始直後はまだエンジンが温まっていない状態です。そのためすぐには集中することができません。
まったく集中できていない状態を0、めちゃくちゃ集中できている状態を10とします。
作業開始前は0の状態です。作業を開始すると1から徐々に上がっていき、環境や状況によりますが5分程で10に近付きます。
ただ実際は10まで上がることは稀です。
せいぜい8程度で上げどまりします。
しかもその状態を維持できるのはせいぜい5分ほどです。
その後徐々に低下し10分ほどで3程度になってしまいます。
一度3まで下げってしまうと、なかなか上げることができません。
個人差はありますが、だいたい20分で集中力は低下するとされています。
多くの人が集中力が低下した3の状態ででダラダラ作業を続けてしまいます。そのため時間をかけている割には作業はあまり進んでいません。
心理学的に、集中力が低下した際一度休憩をとると、集中力が復活することが分かっています。休憩をとることで結果的に効率が良くなり作業ははかどります。
このような人間の特性を取り入れた時間管理術がポモドーロ テクニックです。
ポモドーロテクニック
ポモドーロ テクニックとは、フランチェスコ・シリロ氏によって考案された時間管理術です。ポモドーロとはイタリア語で「トマト」を意味します。シリロ氏が使っていたキッチン タイマーがトマトの形をしていたことが語源です。
基本的な方法は、25分間集中して取り組み、その後5分休憩を取るというものです。これを4回繰り返した後は、長めの休憩を取ります。
ポモドーロテクニックの詳しい手順は以下の通りです。
- やることを書き出してリストを作ります
- タイマーを20分セットして作業を開始します
- 20分経ったら中途半端でも作業を一旦中止します。
- タイマーを5分セットし休憩します。
- 5分経ったら作業を再開します。
- ①~⑤を4回繰り返したら15分タイマーをセットし長めの休憩をとります。
ポイントは③の中途半端でも作業を一旦中止することです。
人は作業を中途半端にしておくと、気になって続きをやりたくなる特性があります。
これは心理学でいうところのザイガルニック(ツァイガルニック)効果を応用した方法です。
ザイガルニック効果とは、ロシア人心理学者 Bluma Wulfovna Zeigarnik が「目標が達成されない行為に関する未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」との事実を実験的に示したものです。
簡単に説明すると、中途半端で終わっていないことは記憶に残りやすいということです。
あえて作業を中途半端な状態で休憩することで、休憩後に作業を再開する際、集中力が高まりやすくなります。
僕もポモドーロ テクニックを導入したところ、作業効率が上がりました。
メリハリをつけて行動することで、時間をかけた割にあまり作業が進まなかったという不完全燃焼感がなくなりました。
スマホのタイマーや100均で売っているキッチンタイマーで導入できる方法なので、あなたも是非取り入れてください!
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