太陽の効用

太陽の光でスイッチオン

  • 朝の目覚めが悪い
  • 眠りが浅い
  • 気分が落ち込みやすい

といった悩みはありませんか?

その原因は太陽を浴びてないからかもしれません。

なぜならば太陽を浴びることで眠りに関係するホルモン・メラトニンの分泌が抑制されたり、幸せホルモンが分泌されたりするからです。

今回は太陽の効用についてお話します。

この記事を読めば太陽に当たることがいかに重要か知ることができます。

太陽でメラトニン分泌

目に太陽の光が入ると、光刺激が網膜を通して脳の松果体という部位に伝わります。すると松果体からメラトニンというホルモンの分泌が抑制されます。

メラトニンは睡眠を促すホルモンです。つまり太陽の光を浴びることで、メラトニンの分泌が減り、眠気が覚めるというわけです。

最近の研究では、光は目だけでなく皮膚でも感知できることが分かっています。皮膚細胞に存在するオプシンと呼ばれる光を感知するタンパク質によって、皮膚で光を感知しています。

あなたも太陽の光を浴びるとスイッチが入る感じは分かると思います。

それにはメラトニンの分泌抑制による覚醒が関係しているわけです。

一日をシャキッとした気分で始めるためにも、朝一番で日光を浴びるようにしましょう!

もし曇りや雨の日でも心配いりません。晴れの日ほどではありませんが、太陽光は降り注いでいます。

太陽は東洋医学でも重要視されている

古代、多くの国で太陽は神様と同等に扱われていました。太陽が大切なものであることを本能的に知っていたのでしょう。

東洋医学では太陽や星などから与えられる気を天の気と呼び、生命にエネルギーを与える存在だと考えられています。

実際に日の光がなければ生命は生きることができず、地球上のほとんどの生物が息絶えてしまうでしょう。

小学校の理科で習った記憶があると思いますが、植物や海藻、プランクトンが生きるのには日光が必要です。日光を浴びて光合成を行い、生きるのに必要なエネルギーを生み出すからです。

草食系生物は植物や海藻、プランクトンなどを食べることで太陽のエネルギーを間接的に得ています。さらに草食系生物を肉食系生物が捕食してエネルギーを得ます。これを食物連鎖といいます。

食物連鎖の始めりである植物や海藻、プランクトンがエネルギーを得る源である日光は、生命エネルギーの元と言えます。


朝起きたら日の光を体中に受け、深呼吸と伴に吸い込みましょう。

両手の手のひらを天に向けてバンザイして、手のひらから天の気を吸収するのをイメージしましょう。

天を仰いで天の気を体に取り入れることで気が充実し、元気になります。

体の中にエネルギーが満ちるのを感じて下さい

これが最も清浄な天の気を取り込む方法です。

太陽とメンタルの関係

また日照時間が短いとセロトニンという神経伝達物質の分泌が低下します。セロトニンとは別名『幸せホルモン』と呼ばれ、人のメンタルに大きな影響を与える神経伝達物質です。

セロトニンは興奮物質であるドーパミンや快楽物質であるノルアドレナリンといった脳内ホルモンの分泌を調整します。セロトニンによって精神の安定がはかられるほか、頭の回転もよくなります。

セロトニンが不足すると、精神のバランスが崩れてしまい、暴力的になったり、うつ病になったり、過食や睡眠障害を起こしたりします。

セロトニンの分泌を促すには日光を浴びながらリズミカルな運動するのが一番です。

できれば朝15分ほど日光を浴びながらウオーキングをするといいでしょう。

またセロトニンは噛む行為で分泌が促されるので、朝食はしっかり食べるようにしましょう。

朝食の内容も重要です。

セロトニンの原料となる栄養素トリプトファンは体内で生成できないため、食品から摂取する必要があります。

  • トリプトファンは
  • 乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)
  • 大豆製品(豆腐、納豆など)
  • ナッツ類
  • バナナ

に多く含まれます。朝食のメニューに加えやすい食品が多いので、ぜひ加えてください。

太陽と骨粗鬆症の関係

私たちは日光を浴びないと骨粗鬆症になってしまいます。

骨粗鬆症予防というと多くの人がカルシウムさえ摂取しておけばいいと考えがちですが、それでは不十分です。

食べ物から摂取したカルシウムは腸から吸収されるわけですが、その際必要になるのがビタミンDです。

カルシウムを一生懸命摂取しても、ビタミンDが不足していると、腸から吸収することができず無駄になってしまいます。

ビタミンDのうち必要量の半分は食べ物から摂取しています。魚やキノコ類、卵に含まれています。

ただ食物から摂取する量では足りません。

足りない分は皮膚から補っています。

皮膚にはビタミンDのもとになるプロビタミンDという物質が多く存在しています。

プロビタミンDは紫外線に当たることでビタミンDに変化します。つまり日光に当たることでビタミンDが生成されるわけです。

1日20分以上日光を浴びるよことが推奨されています。

特にご高齢者は腸からの吸収能力が低下しているので、日光を浴びることで皮膚でのビタミンD生成を促すことが重要です。

曇っていても、窓越しでも、手足だけでも有効ですので心がけてください。