スタンディングデスクのすすめ

座る時間が長いことでの弊害

日本人は諸外国に比べてイスに座りっぱなしの時間が長いことが調査で分かっています。

実はイスに座っている時間が長くなると多くの弊害があります。

座っている姿勢は、実はにかかる負担が大きいです。その結果、ギックリ腰になったり、腰痛もちになってしまう可能性があります。

また血流が悪くなるため、下肢の血管に血の塊(血栓)ができやすくなります。血栓が飛んで、脳の血管をつまらせれば脳梗塞、肺の血管をつまれせれば肺梗塞を起こし、命の危険にさらされます。

大阪大学が40~70代の日本人約8万人を19年間追跡した調査で、1日のテレビ視聴時間が2時間延びるごとに肺塞栓症による死亡率は1.4倍高くなり、1日5時間以上テレビを観る人の死亡率は2時間半未満の人の2.5倍だったという結果が出ています。

さらに最新の研究で、寿命と関係する染色体の先端部分テロメアが、座っている時間が長い人は短くなることが分かってきました。座ることで遺伝子レベルで寿命が減ってしまうわけです。

WHO(世界保健機関)も

セデンタリー(=Sedentary、じっと座っていること)は、ガン、糖尿病、心臓病のリスクを高める

と警告しています。

スタンディングデスクのすすめ

では座る時間を減らすにはどうしたらよいのでしょうか?

そこでオススメなのが『スタンディング デスク』です!

スタンディング デスクとは、立って使用する机のことです。

立った姿勢で仕事や作業を行うことで、座りっぱなしによる悪影響を減らすことができます。

そればかりではありません。

脳に回る血流が増えるので作業効率が上がったり、作業をしながら下肢や体幹の筋力を鍛えられたり、基礎代謝を上げてダイエット効果が得られたりします。

スタンディング用の机が販売されていたりしますが、わざわざ購入する必要はありません。

机の上に棚や台を設置して、作業できるスペースを作れば、スタンディング デスクの完成です。

僕自身、自宅に元々あった机の上に本棚を置いて、その上にパソコンを置くことで、ステンディング デスクにしています!

はじめは立って作業することを面倒に感じるかと思います。ただ何事も習慣なので、立って作業することに慣れてしまえば、それが当たり前になります。

面倒に感じる時は、健康と作業効率を上げるためだと思って、スタンディングを心がけてください。

ただし体の問題でスタンディングが困難な方もいるかと思います。

その際は1時間に1回でいいので、足踏み、下肢のマッサージ、お尻を浮かす、体を伸ばすなどするようにしてください。

それだけでも血流が改善して、座りっぱなしによる悪影響を減らすことができます

心がけひとつで今日からでもできることなので、ぜひ実践してください!