はじめに
僕は余命宣告を3度乗り越えるなかで、最強のポジティブ思考力を身に付けました。
元々はネガティブ思考で毎日恐れを抱きながら生きていました。
そんな僕が余命宣告を乗り越える過程で身に付けたポジティブ思考になるためのテクニックをお伝えしたいと思います。
ポジティブ思考やネガティブ思考は生まれ持った性格だと思っていませんか?
多少は生まれ持った性格も関係していますが、それ以上に生まれてからの思考習慣が大きく関係しています。
思考は意識的にトレーニングすることで変えることができます。
この記事を読めば、ポジティブ思考になるための思考法を身に付けることができます。
二面性に気付く
物事には必ず二面性があります。
東洋思想は陰陽論とい考えが根底にあります。
陰陽論を簡単に説明すると、
すべての事象には陰と陽の相反する二つのものを含んでいる
という考えです。
光あるところに影あり。影あるところに光あり。
コインの裏表
表裏一体
として例えられることが多い考え方です。
これは森羅万象を司る絶対的な宇宙の法則です。
この法則から外れるものは地球を含む宇宙には存在できません。
光、表とは陽=ポジティブな面、影、裏とは陰=ネガティブな面だと思ってください。
あなたの日々の生活や人生において起こるすべての事象に、陰=ネガティブと陽=ポジティブな面があります。
例えば苦手な先輩に怒られた場面を想像してみてください。
この事象をほとんどの人はネガティブな事だと捉えてしまいます。
確かに怒られるのはネガティブなことではあります。しかし影あるところに光は必ずあります。
ますは光があると認識することが大事です。
「ある」と思わないと見つからないものです。
初めから暗闇だと信じこんでいると、光に気付くことはできません。
四葉のクローバーを探すコツと一緒です。
初めから「どうせ見つからない」と思っているとなかなか見つかりませんが、「ここに必ずある」と信じて探すとすぐに見つかります。
光を見つけるにはトレーニングが必要です。
必ず陽=ポジティブな面があるはずだと考える習慣を身に付けることで、少しずつ光を見つけられるようになります。
光を見つける技術は繰り返すことで磨かれます。
慣れてくると嫌なことがあっても反射的にポジティブな面を見つけられるようになります。
ポジティブに気付くための思考法
全ての事象にはポジティブな面があることを認識したら、次に重要なのがポジティブな面を見つける技術です。
初めはここで紹介するマニュアルに沿って思考してください。
嫌な事象に出くわすと反射的に陰=ネガティブな考えが頭に浮かびます。
これは進化の過程で、脳が危険を回避するために身に付けた本能です。避けようがありません。
つまり動物の一種である人間は本来ネガティブ思考なのです。
しなし人間は本能的に生きる野生動物とは一線を画しています。
人間には理性が備わっています。
本能がネガティブになっても、理性でポジティブにすることは可能です。
大切なのは本能的にネガティブ思考が生まれたそのあとです。
「うわ~、最悪」
と思ったあとに
「と本能的に思っているが、物事には二面性がある。この事が自分にとってプラスになる要素はなんだろうか?」
と付け加えて考えるようにしてください。
脳には質問に対して答えを無意識に見つけ出そうとする習性があります。
初めはすぐに答えが見つからないので、紙に書き出すといいです。
○○が自分にとってプラスになることは?
という問題に対して60秒以内に5つ答えを書き出すと決めてください。
無理やりに何でもいいから書き出してください。この際綺麗に書く必要はありません。殴り書きでいいので自分自身を追い込んで、思いついたことを端から書き出していってください。
時間制限があるうえ、5つも書き出さなければならないというプレッシャーを与えることで、脳はフル回転し、自分では思いもよらない回答が潜在意識から導き出されます。
初めはすぐに書き出せなくてもいいです。
書き出そうとすることだけでも、徐々に脳の思考パターンが変わっていきます。
トレーニングを続けるうちに必ず答えが出るようになってきます。
人間の脳はあなたが思っている以上に優秀です。
トレーニングを繰り返すことで複雑な計算や技術を習得できるようにできています。
ポジティブな面を見つけることは、学校の難しいテストに回答するよりもずっと簡単です。
信じて繰り返してください。
慣れてくれば紙に書き出さなくても、頭の中で反射的にポジティブな面を見つけ出せるようになります。
実際には、ネガティブが生まれた瞬間、一緒にポジティブも生まれています。ネガティブとポジティブは一心同体だからです。
世の中に起こるすべての問題が発生した瞬間、解決策も同時に用意されています。
これは自然の摂理です。
先ほどの先輩に怒られた場面を例のとれば、
「うあ~怒られた、最悪」と瞬間的に思った後にポジティブな面を見つけるための質問をします。
『「うあ~怒られた、最悪」と本能が反射的に思っているが、二面性がある。怒られたことでのポジティブな面はなんだろう?』
といった感じです。
そして60秒以内に5つ答えを書き出します。
- これでまた成長できる
- 間違いを事前に見つけてもらえて助かった
- 見込みがあるから怒ってくれている
- こういう怒り方をすると人を嫌な気分にすることが分かった
- 違った物の見方ができるようになった
などです。
初めは難しいと思いますが、必ずできるようになってきます。
あなたに自信がないとしても、脳には答えを導き出す能力が備わっているので脳力を信じてください。
言葉のクセで思考を変える
普段あなたが口にする言葉を一番近くで聞いているのは誰でしょうか?
そう、あなた自身です。
普段の口グセがあなたの思考のクセを作っています。
ネガティブな人がよく口にする言葉で多いのが
「最悪」
「疲れた」
「嫌だな」
などです。
このような言葉を聞くと、脳は物事をネガティブにとらえてしまいます。当然ポジティブな面を見つけることなどできません。
思考によって言葉が生まれますが、言葉によっても思考は作られてしまいます。
思考と言葉はお互いに影響しあっています。
思考⇔言葉
であれば影響力をプラスに使わない手はありません。
ポジティブな口グセを口にすることで、思考をポジティブに変えることができます。
無理にでもポジティブな言葉を口にするクセをつけましょう。
「最悪」と言いそうになったら「最高」
「疲れた」と言いそうになったら「元気」
「嫌だな」と言いそうになったら「ラッキー」
と言ってください。
不思議なもので、最高と口にすることで、脳は最高な面を探し始めます。
元気と口にすると元気が出てきます。
ラッキーと口にすれば良いことが起こりそうな気がしてきます。
「なんだか無理やりな感じがして抵抗があるな」
と思われるでしょうが、無理やりでもいいので実践してください。
今この瞬間から絶対にネガティブな言葉を発さないと誓ってください。
言葉が変わることで思考が変わり、思考が変わることで行動が変わり、その結果あなたの人生も変わっていきます。
言葉⇒思考⇒行動⇒人生
『新約聖書ヨハネによる福音書』に「はじめに言葉ありき」という言葉がありますが、まさにその通りです。
言葉を変えることで人生を変えることができます。
さいごに
今回ご紹介した方法で、僕は余命1カ月と言われてもポジティブに過ごすことができました。
余命1カ月と言われてもポジティブになれたので、あなたがどのような状況に置かれてもポジティブになることができるはずです。
今までの人生で作られた言葉や思考のクセは簡単には直りません。
それでも体のクセt一緒で意識して直そうとすることで、少しずつ改善できます。
根気よくポジティブ思考を身に付けてください。
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