はじめに
人間関係が上手くいかない人の多くが、コミュケーションスキルを身に付けて解決しようとします。
しかしいくらスキルを学んで実践しても、人間関係は改善しません。
なぜならば人間関係が上手くいくかどうかは、スキルのような小手先の技術ではなく、もっと本質的な部分が関わっているからです。
今回は成功するうえで最も必要な人間関係の本質についてお話します。
この記事を読めば、生涯良好な人間関係が築けるようになります。
相手はあなたが思ったとおりの反応をする
よく言われるように人間関係は鏡のようなものです。
あなたが「きっと冷たい対応をされるだろう」と思って接すれば、相手は冷たい対応をします。
逆に「絶対笑顔で温かく対応してくれる」と思って接すれば、不思議とそのように対応してもらえます。
冷たい対応をされると思って接すれば、無意識にオドオドした態度になってしまいます。そのような相手に対して、人は無意識にマウントを取った対応をしてしまいます。日ごろからオドオド、ビクビクした態度でいると、怒られたりいじめられたりしやすくなってしまいます。
温かく対応してもらえると思って接すれば、明るい雰囲気と笑顔であいさつをして、声もハツラツとした感じになります。その雰囲気に飲まれて、相手もつい笑顔で対応してしまいます。
ちょっと想像してみてください。
あなたがお店に洋服を買いに行った際、店員さんがオドオドした態度で声をかけてきた場合と、明るく元気に声をかけてきた場合、あなたの対応はどうなりますか?
前者には塩対応をとってしまいますが、後者とはコミュニケーションをとりたくなるでしょう。
同じ店舗であれば同じ接客マニュアルで対応しているはずなのに、声をかける店員さんによって関係性が変わるものです。なぜならば人間関係において重要なのは、スキルではなくマインドだからです。
ポイントは
楽しくコミュニケーションしている姿をイメージして接する
ことです。
しかし残念なことに無理にイメージしても上手くいきません。
楽しくコミュニケーションできるのが当たり前だという感じで接する必要があります。
先ほどの店員さんの例でいえば、「私のように商品知識とセンスをもった店員が話しかければ当然喜ばれる」といった自尊心がベースになければいけません。
自尊心
一般的には、他人から干渉されず他者から受け入れられ、自分を高く評価しようとする感情ないし態度のことであるが、心理学ではself-esteemの訳語として用いられ、自己評価、自己価値、自己尊重、自尊感情などの訳語も使われている。たいていの人は、自分が他人から受け入れられ、また自分の存在を価値あるものとして肯定したい願望を意識的、無意識的にもっている。これが自尊心にほかならないが、その起源は、ほとんどの両親が自分の子供に与える好意的評価のうちにあるとみなされる。子供たちは、こうした価値づけを全面的あるいは部分的に受け入れ、それ以後の経験と評価をそれに一致させようとするわけである。したがって、幼少時に両親が子供に頻繁に否定的な評価を与えれば、子供は自分自身に対するこの見方をのちのちまで受け入れてしまい、自分をだめな人間と決め込んでしまう自尊心の低い者になる場合も生じる。
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
自尊心を満たすことで相互尊重の関係になる
自尊心があれば、自分は他者から受け入れられるのは当たり前だと思えます。
もし仮に受け入れられなくても、自尊心があるため大してショックも受けません。
自尊心があるかないかは自分の心の問題です。
つまり人間関係が上手くいくかどうかは、他者とあなたの間の問題ではなく、あなた自身の心の問題なのです。
このことに気付かず、小手先のコミュニケーションスキルばかり学んでも、人間関係は一向に良くなりません。
ではどのようにしたら自尊心を高めることができるのでしょうか。
自尊心が元々低い人が、自尊心を高めるのは容易ではありません。
幼少期に親から受けた教育が根本原因だからです。
しかし少しずつ高めていくことは可能です。
僕自身、厳格な両親に叱られながら育ったため、自尊心が低いために人間関係に苦労しましたが、徐々に自尊心を高め人間関係を改善しつつあります。
僕が自尊心を高めるために行った方法をお教えします。
それは
毎日寝る前に自分褒めノートを書く
というものです。
自尊心が低いと、他人から褒められることを欲し他者依存になる危険性があります。
他者依存になると、自分を押し殺し我慢を続けてまで人から認められようとします。嫌われないよう常に人の顔色を窺って行動するようになります。
その結果、友人関係や恋愛関係、職場での人間関係などあらゆる人間関係で、人を優先し自分をないがしろにしてしまいます。
もし仮に褒められたとしても、自尊心は残念ながら満たされません。
そのためいつまでも褒められるために無理し続けることになります。
僕の場合、無理がたたった結果、悪性腫瘍を患ってしまいました。
悪性腫瘍を患ったことをきっけかに、他者依存に陥って頑張り過ぎていたことに気付きました。
自尊心を満たすには他者に認められようとするのではなく、自分で自分を認める必要があると気付きました。
そこで考えたのが自分褒めノートです。
褒めるのはほんの些細はことで構いません。
- 朝予定通り起きられた
- 朝食を食べた
- 歯磨きをきちんとした
- 仕事に行った
といったことでオッケーです。
自尊心というカラの器に、自分褒めすることで一滴ずつ水を満たしていくイメージです。
いずれ水が溢れ出します。
自尊心が満たされると、自分は価値のある人間だと思えるようになります。
すると人に接するときも「価値ある自分が話しかけるんだから、当然相手は喜んで受け答えしてくれる」と自然に思えるようになります。
その結果、不思議と関わる人みんなが喜んで受け答えしてくれるようになります。
遠回りに思えるでしょうが、人間関係が本質から改善する方法なので、ぜひトライしてください!
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