自己肯定感を感謝で上げる方法

はじめに

書店に行って並んでいる本を見て回ると、何が世の中で求められているか分かるので、僕は時間があれば書店をブラブラします。

ここ最近、よく目にするのが自己肯定感という文字です。

自己肯定感が低いために悩み苦しんでいる人が非常に多いようです。

日本人は他国に比べて自己肯定感が低い人が多いです。

そのことが幸福度の低さにもつながっていると思われます。

かく言う僕も、自己肯定感が低いことに悩んできました。

自己肯定感を高める方法は色々と提唱されていますが、今回は僕自身が日々実践して効果を実感している感謝によって自己肯定感を高める方法をお伝えします。

この記事を読むことで、自己肯定感を高めるヒントを得ることができます。

自己肯定感が低くなる原因

自己肯定感が低くなる原因は、心理学の専門家の方々が色々書籍を出版しているので、学問的・専門的な内容はそちらにお譲りします。

ここでは僕が余命宣告を乗り越え、自問自答し辿り着いた結論をお伝えします。

自己肯定感が低くなる原因は大きく分けて2つあると考えています。

ひとつは育児、もうひとつは教育です。

育児

まずは育児についてです。

幼少期虐待を受けて育つと、間違いなく自己肯定感は低くなります。幼少期の子供にとって親は絶対的な存在です。親は完全な存在で、すべてが正しいと感じています。そのような親に虐待を受けると子供はどのように感じるでしょうか?

子供は自分が間違っている、自分が悪いと感じてしまいます。自分がいけない子だから親は自分に暴力を振るうんだと思ってしまいます。

そんなことが続けば自己肯定感は低くなるのは当然です。

虐待までいかなくても、しつけに厳しい親に育てられることでも自己肯定感は低くなります

何をするにしても注意され続けると、自分がやることは全て間違いなんだと感じてしまいす。その結果、自分がやることに自信が持てず、自己肯定感は低くなります。

虐待などは原因として気付きやすいのですが、とても分かりにくいケースがあります。

それは親のがっかりした顔です。言葉にしなくても子供は親の顔色をよーく観察しています。喜怒哀楽を敏感に察知します。言葉にしなくても心の内は伝わります。言われたことができかったり、テストでいい成績をとれなかったりして、親ががっかりする度に自己肯定感が低くなっていきます。

教育

もうひとつの教育に関してです。

学校教育で学ぶことは人生において不要なものがほとんどであるにも関わらず、不要なものをテストし、点数が悪いと「こんなんじゃダメだぞ」「将来大変なことになるぞ」と親も教師も脅します。

テストの成績が良いからといって人生成功するとは限らないし、成績が悪いからと言って不幸になるとも限らないのにです。

また日本の教育は減点主義です。

できたところを褒めず、できなかったところをダメ出しします。

何かにつけダメを押し付けてきます。

もしかしたら日本の教育システムは、自己肯定感を低くするためのシステムなのではと疑ってしまいます。

最近は学校教育からはみ出しても活躍する人が、youtubeやSNSの普及に伴い注目を集めるようになり、価値観は変わりつつあります。

それでも学校教育の影響は強いので、教育システムの抜本的な改革が必要です。

今の教育システムは軍隊教育をベースとして、企業戦士を育成するために作られました。高度成長期までは機能していましたが、今の時代では完全に時代遅れです。

抜本的な改革に期待したいです。

自己肯定感の影響

自己肯定感の低さは人生に影響します。

通常は成長し自己が確立されるに従い、過度に人の顔色を気にしなくなります。

しかし自己肯定感が低いまま大人になってしまうと、いつまでも人の顔色ばかりうかがうようになってしまいます。自分の意見を持つことができず、常に周りの人の考えに合わせるようになってしまいます。自分というものがないので人間関係を築くのに苦労しますし、自信がないのであらゆる場面で決断することができません。

周囲への暴言・暴力という形に発展することも多いです。

非行にはしる原因に自己肯定感の低さがあります。自暴自棄になったり自分の存在意義を示すために非行にはしってしまいます。

社会人になってやたら威圧的であったり暴言をはく人も、自己肯定感が低い場合が多いです。強く見せることで、弱い自分を隠そうとしているのです。

自己肯定感が低すぎると、自分を大切に思うことができず、自殺してしまう危険性すらあります。

自殺までいかなくても、身を粉にして働き、心か体を壊してしまいます。

自己肯定感を今からでも高める必要があります。

幼少期から学校教育にかけて刷り込まれた価値観は、簡単に変えることができません。

しかし少しずつ高めていくことはできます。

僕自身、厳しい親にしつけという名の暴力を受けながら育ちましたし、学校教育にどっぷり浸かっていたため、自己肯定感が低いまま成長してしまいました。

その結果、自分を持つことができず、周囲に合わせ気を使い過ぎ、自己肯定感を高めるために身を粉にして働いた結果、末期の悪性腫瘍を患ってしまいました。

悪性腫瘍を患った根本原因は自己肯定感の低さにあると確信しています。

生存するには自己肯定感を高める必要があると感じ、必死の思いで自己肯定感を高めてきました。

まだ道なかばではありますが、現在行っている自己肯定感を高める方法のひとつである感謝についてお伝えします。

自己肯定感を高める方法

末期の悪性腫瘍を患い生還する経験をしたことで、気付いたことがたくさんあります。

そのなかのひとつが感謝です。

人とのつながりに感謝

病気が発覚したことで、家族や親族、友人、知人が想像以上に心配し涙してくれました。

そればかりか物心両面でサポートをしてくれました。

自分のために、こんなにも多くの人が涙し支えてくれることに、心から感謝しました。

この事実だけでも、自己肯定感が高まりました。

あなたも想像してみてください。

もしあなたが余命宣告をされたと周りの人が知ったとき、心配してくれる人は誰ですか?涙流してくれそうな人は誰ですか?

誰かの顔が浮かんだでしょう。あなたはその人にとって価値のある存在なんです。

病気が治ってからも、感謝の気持ちを忘れたくないと思い、毎日ひとりひとり顔を思い浮かべて感謝の気持ちを伝えています。

日々感謝することで人とのつながりを実感し、自分は価値のある人間なんだと思うことができ、自己肯定感が高まるのを感じています。

大いなる存在に感謝

また目に見えない大いなる存在に自分は守られているんだと感じられるようになりました。

僕は医師なので、元々非科学的なことは認めない立場にいます。

それでも感じざるを得ないのです。

このような話をすると、宗教やスピリチュアル的なものだと思われがちなんですが、そのような俗っぽいものではありません。

もっと大きなこの世を創造し動かしている存在です。

分かりにくければ神や仏と考えてもらってもいいです。

ちょっと考えて欲しいんですが、たまたま宇宙ができて、たまたま星が配置され、たまたまぶつからないように公転し、たまため地球に生命が生まれ、たまたま人類が生まれ、たまたまあなたが生まれるのが、どれだけ低い確率だと思いますか?奇跡に奇跡が何重にも重なってあなたは存在しているのです。このようなことに思いを馳せると、大いなる存在を感じてしまいます。

僕は神棚を置いて、大いなる存在に感謝を伝えるようにしています。

同時に今の自分が存在できている身近なルーツである祖父母、曾祖父母、ご先祖様にも感謝を伝えています。

さらに自分を身近で守ってくれている存在(守護霊や指導霊、先祖の霊と表現する人もいます)にも感謝します。

これを感謝の行と呼んでいます。

あなたも感謝の行をすると気付くと思いますが、自分が温かいものに包まれる感覚を覚えます。

それと同時に自己肯定感が高まるのを感じます。

自分が色々なものに守られながら生きていると感じると、人生に対する不安が消えていきます。

繰り返しになりますが、宗教やスピリチュアル的なものではありません。

抵抗感を捨ててぜひ実践してください。

さいごに

朝たった数分行うだけで自己肯定感が高まり、人生を安心して歩んで行けるようになります。

朝、目が覚めたら、胸の前で合掌して心の中でお世話になった家族、親族、友人、知人の顔を思い浮かべ感謝を伝え、ご先祖様に感謝を伝え、大いなる存在や身近で守ってくれている存在に感謝を伝えましょう。

これだけであなたの自己肯定感は高まります。