はじめに
誰もが仕事や勉強において、少しでも早く結果を出したいと思うものです。
そのためには最小限の努力で最大限の結果を出す工夫が必要です。
今回ご紹介する方法を用いれば、あなたは3倍の効果を上げることができるようになります。
僕はこの方法を用いることで、偏差値20から1年で医学部合格を果たしたり、特別才能があるわけではないのにハイレベルな手術を行えるようになったりできました。
この記事を読めばあなたも経験値を3倍に増やすことができるようになります。
経験値を3倍にする秘密
実は経験値を3倍にするのはとても簡単です。
秘密を知ったら、「なーんだ、そんなことか」と思うはずです。
手品のタネが分かったときと一緒の感じです。
凄いと思うものでも、タネあかしをするとトリックは単純なものです。
この方法は、あなたも親や先生に言われて必ずやったことがあるはずです。
あまり引っ張っても仕方ないので早速結論からお伝えしますね。
その方法とはずばり
予習、復習をする
といものです。
拍子抜けしたかもしれませんが、物事の本質はシンプルなものです。
誰もができることを黙々とやり続けた先に圧倒的な成果が生まれます。
勉強において3倍効果を実感した経験
僕は自慢じゃありませんが、学生時代は予習復習はおろか授業もまともに聞いていませんでした。
前述したように僕は高校卒業時点で偏差値20しかありませんでした。担任からは医学部どころかどこの大学にも行くことはできないから、人生を棒に振らないためにも就職するよう何度も説得されたほどです。
しかし医師になりたいという強い思いがあったので、担任の説得には耳を貸しませんでした。
親にお願いして、1年間だけという約束で浪人することを許してもらいました。
とはいえ正攻法では偏差値20から1年で医学部合格を目指すことはできません。
どうしたら今の学力から1年で医学部合格できるかを考えました。
その結果辿り着いた答えが、予習、授業、復習をきっちりすることで、3倍の効果を上げるというものでした。
そうるすことで1年で高校3年間分の遅れを取り返せると考えました。
毎日予備校の授業で解いた問題を完全に分かるまで解きなおし、その後次の日の授業範囲の問題は全て解いて予習し疑問点を明確にし、翌日の授業中は先生の一言一句聞き漏らさないよう全集中し疑問点を解決しました。
1日も休むことなく予習⇒全集中で授業⇒復習のサイクルを繰り返した結果、医学部入学を果たしました。
よく「医学部行けたのは頭が良かったからなんですね」と言われますが、全くそんなことはありません。黙々と人の3倍努力しただけです。
実は『3倍の努力』は保田家の家訓なんです。
小さいころから父方の祖父と会うたびに
人の3倍の努力をすればなんでもできる!
と繰り返し聞かされていました。
祖父は北海道の炭鉱で働いていましたが、戦後炭鉱が閉山となったのをきっかけに家族を北海道に残して裸一貫で上京し、柔道整復師として成功をおさめた人でした。柔道7段空手道7段の武道家でもあり、70歳を過ぎても1日9時間トレーニングを行っていたので筋骨隆々とした祖父でした。
そんな祖父の言葉だからこそ説得力がありましたし、信じていました。
そのおけがで予習、復習を行う3倍の努力を継続し、結果を残すことができました。
社会に出てからも予習復習で経験値3倍
勉強において予習復習をしっかりする人はある程度います。
しかし学生時に予習復習をしていたとしても、社会人になっても継続する人は少ないでしょう。
もちろん大事なプレゼンなどの前は予習するでしょうが、毎日の業務に対して予習復習することはまずないでしょう。
ビジネスのフレームワークとしてPDCAサイクルが大事であることは多くの社会人が知っていると思いますが、これも予習復習が大事ということに他なりません。
PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取ったもので、もともと、生産・業務プロセスの中で改良や改善を必要とする部分を、特定・変更できるようにするために提唱されたモデルです。
僕が医師となって入局した大学病院で最も厳しく最も尊敬できる先生が、仕事においても予習復習が大事だと教えてくれました。
僕が医師になった当時は、医師を育てるための教育システムが存在せず、「見て学べ」という環境でした。
誰も何も教えてくれませんし、どのように学べばいいのかも分からずにいました。
そんななか、医師2年目で出向した救命救急センターで上司になった先生が、厳しくも心のこもった指導をしてくれました。
そのなかでも一番本質的で、その後の人生にも役立った教えが、1回の手術で3回分の経験値を積む方法です。
その先生は
「手術は練習することはできない。手術できる回数は限れらている。それでも技術を上げないと命を救うことはできない。そのためには予習、復習をしっかりすることで1回の手術で3回分の経験値を積むことが大事」
と教えてくれました。
つまり予習、復習が大事だということです。
この話を聞いたときは目から鱗が落ちたようでした。
勉強であろうと手術であろうと本質は一緒なんだと気付かされました。
本質であるということは、すべてにおいて応用できるということです。
予習では必要な知識はしっかり学んだうえで、実際に自分が行うところをできるだけリアルにイメージします。イメージができない所は知識が足りていない部分です。そこでつまずく可能性が高いのでさらに詳しく調べる必要があります。
イメージ上で予習しておくことで、失敗を防ぐことができますし、脳的には一度経験したことになります。
予習をしておこことで実行に際しても大きな差が生まれます。イメージした場合としなかった場合の成功率には大きな差が生まれますし、イメージしてから臨んだ場合、学びや気付きが多く、記憶への定着も格段に良くなります。
復習も欠かすことができません。
実行して「あ~無事に終わった!」とそのままにしていては成長がありません。
100%完璧にやりきれることなどないので、必ず何かしらかの改善点があるはずです。
実行した場面を最初から最後まで思い出しながら振り返ります。
できれば振り返りのためのノートを作成するといいでしょう。
医師の場合は手術後に手術記録というものを作成し残す必要があります。
手術後に、手術の始まりから終わりまでをイラストも用いながら詳細に記録していきます。この作業を行うことで復習することができます。
また記録を作るつもりで手術を施行することで、細部まで意識を集中させながら映像を頭に記録することができます。
このように予習、実行、復習を行うことで3倍の経験値を積めるわけです。
今回は僕の例を示したので手術に関してのお話になってしまいましたが、全てのことに当てはめて考えることができます。あなたの仕事に置き換えてどのような形で予習、復習できるか考えてみてください。
さいごに
人のイメージ力にはとてつもない可能性が秘められています。
すべての発明や社会、国家なども最初にイメージすることから始まります。イメージがやがて現実になっていくのです。
もっと身近な例でいくと、スポーツのイメージトレーニングが有名です。プレーするところをイメージするだけでも筋肉が反応し、筋力がアップしたりスキルがアップすることが実験でも証明されています。
イメージトレーニングは実際のトレーニングに近い効果が得られると考えられています。
あなたの仕事に関しても同じことが言えます。
予習、復習でイメージをすることで、実際に行ったのと同等の経験を得ることができます。
予習復習は学生の特権ではありません。
ぜひ大人になってからも行うようにしましょう!
コメントを残す